御咄9 ページ9
「セトには手を出すな。セトは俺のモノだ」
「……ッ!?」
僕はキドからの衝撃的な発言に驚いたと同時に、キドの腕を解いて強く肩を両手でドンと押してしまった。そんな僕を見て、セトは目を丸くしている。
「!? ちょ、修哉……!? いきなりどうしたんすか?」
「えっ、あっいや、そのー……」
「――痛い……」
『え?』
返事に困って目を泳がせていると、キドは僕がついさっき手で押した片方の肩に手を添え、両目の目尻には涙を浮かべていた。
「どっ、どうしたんすかキド、肩が痛いんすか!?」
セトはキドと目線を合わせる為に、少し身を屈めて心配そうな表情でそう問いかける。
どうしよう……強く押しすぎたかな……?
「あ……キドごめ――」
「修哉っ、キドが買ってきた物をアジトの中に入れてくれっす!! 俺は、……俺はキドを運ぶっすから」
「え、う……うん。分かった」
セトにそう言われた僕はキドが先程持っていた買い物袋2つをキッチンに運び、僕の後ろから来たセトはキドを背負ってキドの部屋へと走っていく。
そして買い物袋から人参、ジャガイモ等を取り出していると別の部屋のドアが開いて誰かがこちらへと歩いてきた。
「……あのー、今のって団長さんですよね? 何かあったんですか?」
「あぁキサラギちゃん。実は……さっきアジトの前で色々あって僕がキドの肩を強く押しちゃって、肩が痛いって訴えててさ」
「そうなんですか!? じゃあ夕食作る人いないですよね……あっ、じゃあ私が団長さんの代わりに――」
「ううん、それは大丈夫!! 僕が作るからキサラギちゃんは手伝わなくてもいーよ?」
僕は『なんくるないさ』と書かれた水色のパーカーを着ているキサラギちゃんに笑顔でそう言い、キドがいつも着ているエプロンをつける。
そしてキサラギちゃんは「そうですかぁ〜、じゃあ私はおしるコーラとか沢山買ってきますね!」と言って一旦部屋に戻り、アジトを出て行った。
「さってと……今日はカレーかな?」
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作者名:天ノ川夜月 x他1人 | 作成日時:2016年8月31日 15時