御咄13 ページ13
次に目を覚ました時、僕は思わず息を呑んだ。
僕が眠っていたベッドの左側に、セトがすやすやと眠っていたのだ。
「えっ!? 何で幸助がッ……!?」
そう叫んでベッドから出ようとするとセトに手首を掴まれて引っ張られ、僕はセトの腕の中に包まれてしまう。
「――逃げないでほしいっす、修哉」
「っ!! ……わ、分かったから……」
耳元でそう囁かれ、僕はそう言ってセトの方を向く。
セトめ、僕が耳元で囁かれるの弱い事知ってて……。
セトは鹿のイラストが描かれている、緑色のパジャマを着ている。
「……幸助はキドと一緒に寝るんじゃなかったの? なのに何で……」
「! あぁ、それは……修哉と一緒に寝たかったからキドとの約束を破ってきたっす」
「そ、そう……でもいいの? 明日の朝、キドにボコボコにされるかもしれないよ?」
「いいんすよ、今は修哉と一緒にいられるから幸せっすし! それにバイトで鍛えてるっすから、どうって事ないっす!!」
セトはそう言って僕から手を離して自分のパジャマをぺらりとめくり、割れた腹筋を僕に見せて爽やかな笑顔を見せる。
「……幸助はいいよねぇ〜、腹筋割れてて男らしいし優しいし」
「そうっすか?」
「僕なんてそんなに腹筋割れてないし、身長だってキドより低くて男らしくないと思うし……」
「んー、……でも俺はそんな修哉でも大好きっすよ?」
そう言うとセトは僕の頭を撫で、その手を僕の頬へと移動させる。そしてセトはにこりと笑みを浮かべると、僕のまぶたにリップ音を立てて軽くキスをした。
「っ……、幸助?」
「それに、修哉を抱きやすいっすし」
「え、それ何気に傷つくんだけど……」
「!! ごっ、ごめんっす! 悪気はなかったんすよ!?」
僕がそう言って目を逸らすと、セトは両肩をビクッと揺らして慌てる。
相変わらず、セトは僕と違って素直だなぁ……。
「分かってるって! ……おやすみ、幸助」
そう言って僕はセトの胸に顔を埋め、再びセトの腕の中で眠ったのだった。
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作者名:天ノ川夜月 x他1人 | 作成日時:2016年8月31日 15時