御咄12 ページ12
*カノside*
夕食後に僕はいつもならリビングで皆と一緒にテレビを観たり雑誌を読んだりするが、さっきの事が原因で2人――キドとセトに顔を合わせる事ができず、自室のベッドで横になっていた。
「うぅっ……」
キドに先程耳元で言われた事が、頭の中でぐるぐるとまわる。『セトは今日、俺と寝るから邪魔をするな』って。
どうしたら2人が一緒に寝る事を止められるかな……そう思考を巡らせていると、部屋のドアがコンコンとノックされた。僕は慌てて泣くのをやめ、欺いて顔面に笑顔を張りつける。
「はーい! って、なぁんだシンタローくんかぁ〜……」
「なんだって何だよ、ひでぇな。……団長が『風呂入ってこい』ってさ」
「うん、ありがとね〜。……そーだ、シンタローくんも一緒に入る〜?」
「っはぁ!? なななっ、何言ってッ……!!」
「どーしたの? お顔が真っ赤だよ、シンタローくん。もしかして本当に……とか思ったの? ……冗談なのに☆ 照れちゃって、かっわいー♪」
「〜〜ッ、いいから早く行け!!」
シンタローくんは耳までリンゴのように真っ赤に染め、そう言って去っていく。
ホンット、シンタローくんはからかい甲斐があるなぁ〜。
そう思いながら僕はTシャツとパンツ・半ズボンを持って脱衣所に行き、風呂に入って湯船に浸かった。
その後リビングに行くと、キド・セト・コノハくんがソファーに座ってねぎまを食べていた。僕はキッチンの冷蔵庫から飲み物を取り、それを持って自室に早歩きで向かう。
「……っぷはぁ〜、やっぱり風呂上がりの牛乳はいいねぇ〜!」
僕は自室のベッドに腰かけ、先程取ってきた牛乳を一気飲みして大声でそう言う。
いつか……いつか絶対にキドを――そしてセトも抜いてやるんだから。
僕だって男なんだ、そう思いながらベッドに横になっていると、いつの間にか眠っていたのだった。
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作者名:天ノ川夜月 x他1人 | 作成日時:2016年8月31日 15時