御咄2 ページ2
「んぅ……」
目を擦って自分の隣を見ると、そこには気持ちよさそうに眠っているセトの姿があった。服は、ギンガムチェックの緑色のパジャマを着ている。
いつもはかっこいいけど寝顔は可愛いなぁ〜、写真撮っとこ……って、
「セトォォオ!? なッ、何で僕の――んぐっ」
「静かにするっす、皆が来ちゃうっすよ?」
驚きのあまりそう叫ぶと、それで起きたセトは僕の口を男らしい大きな手で押さえてきた。
「んーッ!! んーッ!!」
「あっ、ごめん……苦しかったっすよね?」
「っぷは!! だ、い丈夫……てか、何でいるのさ……」
「話があって来たんすけど、カノが寝ちゃってて部屋を出ようとしたら『セトぉ〜……行かないで……』って言ってたからとりあえず一緒に寝たっす!」
「そ、そう……で、話って?」
僕達は起き上がり、セトはベッドの横に置いてある椅子に腰かける。
「俺……カノに何か嫌がる事しちゃったっすか?」
「……えっ?」
「いや……昼にされたあの事が少し気になってて……俺の事、嫌いっすか?」
セトは膝の上に乗せていた両手を、ぎゅっと強く握って俯く。
嫌いになる? ……そんな事っ、
「そんな事ある訳ない!! 大好きだよ! 出会った時からずーっとセトの事が、大大大大大好きだから嫌いになんてなる訳ない!!」
「……え」
「えっ?」
「……それって、どっちの意味の『大好き』っすか?」
セトはそう言ってベッドに乗り、真剣な瞳で僕を見つめてきた。
あ、勢いで『大好き』って連呼しちゃった……そりゃあセトも混乱するよね。
「ど、どっちって……何が?」
「友達としてっすか? それとも――」
「〜〜っ!!」
「えっ、ちょ……カノ!?」
僕は頭から掛け布団を被り、身を隠す。
あぁ、穴があったら入りたい。キドの能力が欲しい。
そう思っていると突如被っていた掛け布団がなくなり、代わりにセトが僕に跨がってきた。
「どっちっすか? 教えてほしいっす」
「っ、……恋愛の方の『好き』だよ。……大好き」
「!! マジっすか……」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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作者名:天ノ川夜月 x他1人 | 作成日時:2016年8月31日 15時