第十二話。 ページ12
お「……え…?…一松…?」
イチさんの顔は一松とよく似ているっつーか一緒なんじゃないかって思うほど
罪悪感と自己嫌悪に見舞われる。
…少し薄れていた俺の犯した大罪が蘇る。
イチ「……?あんた大丈夫か…?」
セ「…あれ?よく見るとオソマツさんとイチ君て似てますねぇ〜!」
イチ「…え?そうですか…?」
お「…あ…イチ、さん…薬、ありがとうございました…」
イチ「…あ、あぁ…少しはマシになったなら良かったんだけど…」
…眠そうな顔、フードから覗く跳ねた髪…
…一松……
イチ「…あ、それより早く行かないと集会遅れますよ?」
セ「…へ!?ホントだ〜!?と、とりあえずオソマツさんっ!行きましょ!」
セイレーンに引っぱられて広い部屋に連れてこられた
「…遅い!五分前には始められるようにと何回言えばわかる!」
セ「スミマセ〜ン」
イチ「…じゃ」
イチさんはスタスタと空席へ向かう
俺はセイレーンに連れられてパイプ椅子に座らされた
「…はぁ…それでは第××回***集会を始める。一同、礼。」
セ「おなしゃーっす」
セイレーンが俺の隣でめんどくさそうに礼をする
…挨拶の仕方が完璧に女子とかけ離れてる
「…ではセイレーン、侵入者について説明を。」
セ「はーい、この人の名前はオソマツ。羽なし、角なし、八重歯あり、耳は悪魔型ってカンジで〜す」
「……他には?」
セ「特には。」
「…はぁ…まぁいい。ではセイレーン、侵入者は我々に害を与える者かどうか選んでくれ。」
セ「害は無い…ただ、心に深い傷がある……あ、そうだ!トド君〜!」
『トド君』
セイレーンがそう呼んだ瞬間嫌な予感が
…まさか、まさかな…
たまたまだって…
「…おいセイレーン!勝手なことをするなと何回言えば…!」
セ「…トド君!」
トド「…ふぇ!?な、なに?」
セ「…心理学の鬼はどう思う?」
ト「……え、なにを?」
セ「…この人さ、僕らに害を与えるかなってお話なんだけど…」
ト「…ん〜」
トド君と呼ばれた人は大きな瞳でじっと俺を見つめる
…大きな瞳、アヒルのような口。
…そして、『トド』
イチさんに続いてトドって…
…しかも2人とも一松とトド松に似ている
けど俺のことは知らない…
…なんて言えばいいんだろうか…
…しんどいわ
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riyo(`OwO)(プロフ) - にんじんさん» 代わりにググりました。公共職業安定所、公職の愛称です。(Wikipediaから) (2017年8月23日 17時) (レス) id: 72f345caed (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - ハロワってナンデスカ?(ググレカスと言ってはいけない。) (2017年8月23日 14時) (レス) id: d54fd76b1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:riyo(`OwO) | 作成日時:2017年8月21日 16時