元暗殺少女は旅人【ジャーファル】 (ページ28)

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２５、急げページ28

――夕方…。門の前

夕日が眩しく、門の影がくっきりと…。

ヤム「じゃあね。いつでも来ていいわよ」

貴方「はい、今日は本当にありがとうございました」

ぺこりとお辞儀する。

ヤム「っにしても、突然明後日出発だなんて～。用事は終わったの？」

貴方「まぁ… はい。では、明日は荷物や出国届けを出すので…。

　今日は本当にありがとうございました。こんな常闇な旅人にあれほどの知識を…」

ヤム「いいのよ、楽しかったわ。またこっちに来たらいつでもね。じゃあね～」

貴方「はい、またいつか」

そう言って、太陽の方向(宿方面)へと歩く。

ヤム「いい旅を～」

貴方「＾＾」

手を振るヤムさんに、手を振り返す。

まるで、映画の１シーンのような光景だ…。

――――――――

宿に戻ると、床にネッコロガッタ。

明日は、出国届けや船室の予約や荷物の整理なんかで忙しくなりそうだな…。

貴方「……」

なぜあの時、突飛にも「明後日出国してチーシャンへ行きます」なんて言ってしまったんだろ…。

まだこの国にいてもいいのに…。

まぁそもそもこの国に今いるのも、ジャーがあのコか確かめるため…

そのジャーがこの国からどっかいっちゃうなら(外交だが…)

私がこの国にいる意味も無くなる…。

「明日からジャーファルさん、外交の準備とかであえなくなると思うわよ」

あと数日でジャーがいなくなると知って

焦った私は、思わずヤムさんに「明日、ジャーファルさんに会えるようにしたいのですがっ」

っと、言って帰ってきた答えだ。

あーあ、外交が終わるまで待つという手があるのに…

なんで出国するって言っちゃったんだ…汗

貴方「……」

…なんで、こんなにテンション下がってるんだろ…。