元暗殺少女は旅人【ジャーファル】 (ページ3)

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１、ようこそページ3

貴方「えーと… じゃあ、このスケッチブック下さい」

そう言って、一冊のスケッチブックを商人に渡す。

商人「まいどあり。30ディナールだよ」

バッグの中から金銭を取り出し渡す。

貴方「はい、どうぞ。ありがとう。」

貰ったスケッチブックをショルダーブックの中にしまう。

貴方「あっ、そうだ。おばさん」

商人「なんだい？」

笑顔に聞き返す。

貴方「いや、この近くに銀髪のソバカスしょうｎ…青年って、いませんか？」

商人「えっ、うんん～…」

考える素振りをする商人。

「知らないねぇ」っという答えが来ると知っときながらの質問だったし…。

それに、あの子は裏社会の人間ｄ(商人「ああ! その人かはわからんが、似たような特徴持ってる人なら知ってるよ」

―――……ッ!?

貴方「えっ――! ええぇっ! ほ、本当ですか!! ど、どこに!?」

信じられない答えに、動揺が隠せない。

でも、あの人では無いだろうと思ったが、何故か誰なのかが気になった。

んま、そもそも、裏社会の人間を知ってるなんて、ありえないだろう。

商人「確か… 銀髪ならあの八人将のジャーファル様だと…。」

貴方「えっ… ああ… そうですか…。ありがとうございます。」

・

多少の期待、の、代償であるショックを隠しながら店を離れる。

八人将っつたら、かの有名なシンドリア王の忠実な部下達をさす。

そんな忠実で誠実な事を、あの少年ができるわけが無い。

ただの偶然だろ。

多少のショックを、フードの中で溜息として外へ出す。