22.癪に ページ24
:
ほんの少し緊張しながらも、
Aに声をかける。
「こんなところにいたんだねぇ」
よし、いつも通りに話せてる。
心の中でガッツポーズ。
「ご、ごめんなさい。これには訳が…」
「はぁ？」
Aの隣には…
ぴょこぴょこ動く、オレンジ色の頭。
「意味わかんな、い…」
そいつがこちらを振り返る、
…いや、振り返らなくてもわかってしまう。
「…セナ。」
名前を呼ばれる、言葉が出ない。
「うっちゅ〜☆」
昔と同じように、俺に笑顔を向ける。
懐かしさからか＿苛立ちからか、言葉がうまく出てこない。
「……なんでいるの、」
れおくん、ではないんだ。
もう。
「『王さま』。」
取り残された…みたいなAは、俺の顔を覗き込む。
「瀬名先輩…？知り合いなんですか？」
「…」
「わはは！そうだぞ〜っ☆な、セナ？」
俺の代わりにAの質問に答える王さま。
…シリアスムードもあったもんじゃないよねぇ。
そうなんですか、と頷くAの手が目に入る。
………ん…?!
「＿＿あんたたちさぁ、
なんで手なんか繋いでるわけぇ…??」
先程まではそんな余裕もなかったから…
俺があんな気分のときまで二人はこのままだったのか。
考えたら余計 イライラしてきた。
「あ、セナ！こいつすごいんだっ、なんか…霊感(ｲﾝｽﾋﾟﾚｰｼｮﾝ)の塊？神っ?!みたいな!!」
「それで、離してもらえなくて…」
困った顔で、小さくごめんなさいのポーズをするA。
遅れたことへの怒りなんかは、もうなくて。
「……ふぅん、そう」
でも俺ばかり腹を立てているのも癪に触るので…作曲を続ける王さまを蹴ってやった。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 401人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
プリン - ひゃ〜〜！！ついに両思い！！！（≧∇≦）キャ〜〜！！！←うるさい もーせないずカッコよすぎか！？ (2017年12月15日 0時) (
レス) id: e5258e5310 (このIDを非表示/違反報告)
プリン - わぁ〜！*☆(*ﾟ▽ﾟ*)☆*とっても面白いです！！！夢主ちゃんもついにセナにこ！く！は！く！(///ω///)いや〜面白くなってきましたね〜！評価しました！もちろん、一番右の☆に…投稿頑張って下さい！応援してます！ (2017年12月8日 8時) (レス) id: e5258e5310 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - とてもおもしろいです！更新がんばって下さい! (2017年10月29日 0時) (レス) id: 8cc78e2bb5 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 面白いです！！続き楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2017年9月23日 13時) (レス) id: a0d5418a2e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねこの鈴 | 作成日時：2017年7月25日 15時
