9 長男やってまーす。 ページ10
*
「せーんぱい!」
ある日の昼休み。
私は持参したお弁当を持って、先輩のところへ駆け寄った。
「…どうしたの、わざわざ本舎まで来て」
「一緒にお昼食べましょう!」
この学校は、1・2年生は北舎、3年生は本舎に教室がある。
だから1年生の私と3年生のチョロ松先輩では校舎が違うのだ。
(ふふん、入学して1週間ぐらい経ったから、もう覚えたもんね)
「チョロ松先輩…一人ですか?大丈夫…?」
「大丈夫だけど!?ぼっちとかじゃないから!!
生徒会の仕事がたまってるから、食べながらやろうと思って」
「へ〜、先輩えらいえらい♪」
「馬鹿にしてんだろ。」
(本当にえらいと思ったのになァ)
「あ、先輩は何食べるんですか?」
「俺は購買で買ったパン」
「じゃあ屋上行きましょ屋上!気持ちいいですし〜」
「なんか一緒に食べること決定してるし…。まぁ邪魔しないならいいけど」
そう言いながらもチョロ松先輩の顔は赤い。
思った通り、女の子慣れしてないのだろう。
(照れてる照れてる?かんゎいいいいいい…、)
「……チョーローちゃんっ!」
その声と同時にどんっ、という衝撃音がした。
目の前に現れたのは、愛しき先輩の肩に腕を回す、一人の男子生徒。
その光景だけ見れば普通にチョロ松先輩の友達だと思うだろう。だが……
(顔が、そっくり……)
「……え!?誰…、」
「ん?えっ、誰この子!超絶可愛いんだけど!!
チョロちゃぁん、なんでお兄ちゃんに紹介してくんないのぉ〜!?」
「知るか。あとチョロちゃんとかふざけた呼び方すんな!!」
「てゆーか君、ほんっっっと可愛いね〜!1年?なん組!?タイプの男は!!?」
唖然とする私に尚も話しかけてくる男子。学ランの下には赤いパーカー。
「…あっ、まだ名前言ってなかった!
俺は松野おそ松。長男やってまーす」
ラッキーナンバー
8
ラッキー松
十四松
83人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねこの鈴(プロフ) - サクラさん» ご提案ありがとうございます(^_^)考えてみます! (2019年1月9日 0時) (レス) id: 584a944f31 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - その後話がほしいです! (2017年12月19日 20時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
ねこの鈴(プロフ) - 名無しさん» おぉぉありがとうございます!がんばります!! (2017年7月5日 18時) (レス) id: d39605c9e5 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - チョロ松可愛い!天使かよ!?これからも頑張ってください! (2017年7月5日 0時) (レス) id: d73813ddeb (このIDを非表示/違反報告)
ねこの鈴(プロフ) - No.7 クラゲ松さん» 私も〜愛してますよチョロ松ぅ〜ありがとうございます〜!/// (2017年6月21日 22時) (レス) id: d39605c9e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ねこの鈴 | 作成日時:2016年4月4日 16時