第154夜 太陽の王様 ページ7
「僕たちは偶然が重なり合ったからこそ、今ここに立っていられるんだ」
偶然、レイメスが僕に会いにあの場を通りかかったこと。悪足掻きとしてボルグを張った僕、彼の魔法の閃光で辺りが見えなくなった瞬間を狙って助けてくれたこと。
彼は赤獅子と暮らしていて、そこで2年間魔法の特訓をさせてもらったこと。全てを彼等に話した。
「うん。あの〜ね、話長かったしね申し訳ないんだけどさ。人が話してる目の前で寝るのやめてもらっていいかな!?」
机に突っ伏して寝ているイスナーン。こいつ話して真っ先に寝たぞ。失礼だろ!!
「A姉、イステカ大陸は魔法でも行けないんだよ? よく帰ってこれたね、お守りのおかげ?」
「それもあるし、途中まで赤獅子に案内してもらったから」
その後は大変だった。ソロモンは俺も行きたいとか言い出すし。ダメって言っても人のこと聞かずに今から行ってくるとか言うし。
付き合ってられないアルとか言って皆逃げるし。
あ、もう何だろ。見捨てられた感…。
結局のところ、僕とソロモンだけ取り残されてしまった。
「A、水くれ」
「はいはい」
氷をたっぷり杯に入れ、その中へ水を注ぎ込めば、パキパキと氷が音を鳴らす。
「どうぞ�爛愁蹈皀鷁Ν瓠�
「っ!? 何で俺が王になったって知ってる、皆には口止めしたはずだぞ!!」
ガタリと立ち上がった際に、テーブルの上に置いた杯が倒れる。落ち着かせるため、距離をとろうとすれば手首を捕まれ、骨が折れそうな力で握られる。
「レイメスから全部聞いたよ、君が王になったこと。守護神にも二代目ができたんだって? 言ってくれないなんて酷いじゃん」
「お前は一体どこまで知ってるんだ!!」
掴まれた手首をそのままテーブルに押し付けられ、ソロモンが覆いかぶさってくる。
「シバがいるのにこれはマズイって」
「今はいないから大丈夫だ」
目の焦点が合わなくなるギリギリまで顔を近づけてくるソロモン。
「あぁ、そうだ。帰ってきたら俺の好きな奴を教える約束だったな」
「いや、聞かなくても答え出てるじゃん。
シバ…んぐっ」
シバなんでしょ? と反論しようとした差中、ガッとソロモンに手で口を押さえられる。
「違うな。言っただろ? 昔から一緒だって」
「んぐっ!?」
グッと僕のお腹の上に片膝でのしかかる。
そして言うのだ。
「俺が好きなのはA、お前だ」
光の番人が太陽の王へとなった世界で。
闇の番人はどう足掻くのか…。
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千年彗星(プロフ) - 夢雪さん» 読んでいただきありがとうございます! そして泣いてくださるなんて…! アルマトラン編を好きと言ってもらえて嬉しいです、ありがとうございます! (2018年3月25日 20時) (
レス) id: c15a2aa7e8 (このIDを非表示/違反報告)
夢雪 - 悲しすぎるです!(´；ω；｀)ｳｯ…すごく泣きました。無意識に気づいたら泣いてました。アルマトラン編私好きです。 (2018年3月25日 16時) (レス) id: a2e26e90a4 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - ティナさん» だいぶ落ち着いてきました(*^^*) 声をかけてくださり感謝感謝です!! それに加え何回も見てくださってるとは…!! ゴールデンウィークあたりにはできると思うのでそれまで待っていてくださると嬉しいです(*^^*) (2017年4月28日 12時) (レス) id: 5483d583eb (このIDを非表示/違反報告)
ティナ(プロフ) - お久しぶりです！ 落ち着いてきましたか？ 何回も繰り返し見てます！ 更新楽しみにしてます！ (2017年4月27日 21時) (レス) id: c9a6aed029 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - マロンクリームさん» コメントありがとうございます!! だんだん落ち着いてきたので更新もそろそろできると思います! これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年4月23日 0時) (レス) id: 5483d583eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千年彗星 | 作成日時：2016年6月25日 22時
