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第160夜 4文字の言葉 ページ13

もうすぐ明け方の刻。

統制から帰った僕はたまたまソロモンと遭遇。

部屋が近いため同じ廊下を歩いていたのだが。




「おい、どうするんだ」

「どうもこうもないよ。彼等が帰ってくれるまでここで待機だよ」



曲がり角を曲がろうとしたら視界に入ったその光景。




「まさか2代目がアルバのことが好きで、告白してるとは…!」




角からひょっこり顔を覗かせて監視を続行。そんな僕にのし掛かりながらソロモンも監視をする。



「しかも何で僕の部屋の真ん前なの。嫌がらせ? 絶対嫌がらせだ!」

「ちげーだろ。たまたま見かけて声かけた所がお前の部屋の前だっただけだろ」




のしかかってくる彼の重みに耐える。
おっ重い…。両足が限界でプルプルしてる!


そしてそんな中、ふとソロモンが言うのだ。


「…A」

「ん?」


上を向けば気まずそうに目を泳がせ、何かを言おうとするソロモン。


「なんだ。あの、なぁ。その〜だな」


必死に何かを考える彼。
昔からの仲だから、何が言いたいのか察しがつくわけで…。



「ごめんね〜、ソロモン」



きっと彼が言いたかったであろう4文字のこの言葉。

昔から喧嘩すれば謝るのは僕で。
でもそれは嫌じゃなくて。



「何でお前が謝るんだよ…。明らかに今回のは俺が悪いだろ。答えられない事知ってた上で勝手に気持ち押し付けて、帰って来たお前がたくさんの事知ってて」

「うんうん」

「置いてけぼりにされたと思った。7年で成長したお前が俺の前に現れて、力だけじゃなく知識もつけて」

「うんうん」



紡ぐ言葉はバラバラで。それでも必死な弁解をするところは昔から変わらない。


「分かってるよ。僕も知識の使い方を考えなきゃと思い直した。基準に合わせる大切さとかね」

「生きずらい思いさせたんだぞ」

「もういいじゃん。はい、仲直り完了〜」



僕が自分から謝るのが嫌じゃない理由。
一つは君が謝ろうと必死な事を知ってるから。
もう一つは…、



「じゃあ、これで今まで通りなんだな!」




もう一つは、最後に君の嬉しそうな顔が見れるからで…。



「じゃあ、早速仕事の処理手伝ってくれ」

「え、なんで。やだよ」

「親友だろ!!」

「最低だな!!」



ここぞとばかりにこき使い始めるバカ。

黙れバカ。くたばれバカ。
すぐ調子乗るのやめろバカ。



…。てか、




「いつになったら告白終わるの。長いよ、早く終われよ」




あまりの長さと眠気さに負け。
僕達はそのまま廊下で寝てしまうのだった。

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千年彗星(プロフ) - 夢雪さん» 読んでいただきありがとうございます! そして泣いてくださるなんて…! アルマトラン編を好きと言ってもらえて嬉しいです、ありがとうございます! (2018年3月25日 20時) (レス) id: c15a2aa7e8 (このIDを非表示/違反報告)
夢雪 - 悲しすぎるです!(´;ω;`)ウッ…すごく泣きました。無意識に気づいたら泣いてました。アルマトラン編私好きです。 (2018年3月25日 16時) (レス) id: a2e26e90a4 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - ティナさん» だいぶ落ち着いてきました(*^^*) 声をかけてくださり感謝感謝です!! それに加え何回も見てくださってるとは…!! ゴールデンウィークあたりにはできると思うのでそれまで待っていてくださると嬉しいです(*^^*) (2017年4月28日 12時) (レス) id: 5483d583eb (このIDを非表示/違反報告)
ティナ(プロフ) - お久しぶりです! 落ち着いてきましたか? 何回も繰り返し見てます! 更新楽しみにしてます! (2017年4月27日 21時) (レス) id: c9a6aed029 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - マロンクリームさん» コメントありがとうございます!! だんだん落ち着いてきたので更新もそろそろできると思います! これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年4月23日 0時) (レス) id: 5483d583eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:千年彗星 | 作成日時:2016年6月25日 22時

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