第158夜 世界と月の王様 ページ11
未統制のところを統制してほしい、とソロモンが言っていた。そうウーゴから聞いたため、遠出をしてきた。
…、直接言って欲しかったな。
最近はずっとそうじゃん。誰かを通じて僕に言う。
対等なら、対等だからこそ…!!
そんな事を思いながら、夜の道を帰還する。
遠いためこんな遅くの帰還…。
ザザァ…ザザァ…と、夜の海が心地よい音色を響かせる。そこには三日月が綺麗に反射していて。
「月が綺麗ですね〜」
「俺、この光景見て思い出したんですけど。こんな言い伝えがあったなーって!!」
僕、統制で疲れてるのよ皆さん。だからのし掛かってくるの止めてくれると嬉しいよ!!
歩くの疲れました〜、とか言いながら僕にのし掛かり、そいつを僕が引きずるという珍光景。
「どうだ皆? 聞きたいだろう? すっごく聞きたいだろ?」
「誰も興味ないわよ」
「A様!! A様は聞きたいですよね〜? 聞きたすぎて仕方ないって顔してますよ〜?」
そして頬をつんつんしてくる彼。
やめなさい。頬をつんつんするの止めなさい!!
「じゃあ、話しちゃおっかなぁ〜」
にこにこと笑ながらそんなことを言う彼。
月明かりの下、皆で耳を澄ます…。
ーー
太陽の王様と月の王様。
2人はそれぞれ特有の輝きをもっていました。
しかし、月の王様の光は弱く、ある日太陽の王様の光に掻き消される寸前でした。
月の王様の臣下達も、そのことを大変悲しみ、民達も太陽の王様の光しか目にしなくなりました。
そのことに心を痛めた神様は、太陽の王様に対抗できる武器を作り…、
『月の王の輝きがゼロになってしまう…。そう判断した場合、そちらからこれを渡してほしい』
と、世界に言い剣を託しました。
月の王の物だと分かるよう鞘には三日月を。
剣本体には星の紋章を刻みました。
その美しさに幾人もの人が手を伸ばし、我がものにしようとしましたが、剣は手を弾くようにし月の王以外を拒み続けました。
そう、太陽の王までも…。
興味を持った月の王は臣下を連れてやってきます。
やっと主が来たと喜ぶ世界は、月の王にその剣を授けます。
しかし、その事に嫉妬したのは太陽の王様です。どうしてもその剣が欲しくてたまらない太陽の王様。
殺 してしまえば、我が物になると思い月の王様に刃を向けました。
月の王様はその剣を渡すまいと世界の何処かに隠しました。
その後の2人がどうなったかは定かではありません。
王の所在も剣のありかも。
知るのは世界のみ…。
第159夜 過去から学びなさい→←第157夜 世界の基準に合わせましょう
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千年彗星(プロフ) - 夢雪さん» 読んでいただきありがとうございます! そして泣いてくださるなんて…! アルマトラン編を好きと言ってもらえて嬉しいです、ありがとうございます! (2018年3月25日 20時) (
レス) id: c15a2aa7e8 (このIDを非表示/違反報告)
夢雪 - 悲しすぎるです!(´；ω；｀)ｳｯ…すごく泣きました。無意識に気づいたら泣いてました。アルマトラン編私好きです。 (2018年3月25日 16時) (レス) id: a2e26e90a4 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - ティナさん» だいぶ落ち着いてきました(*^^*) 声をかけてくださり感謝感謝です!! それに加え何回も見てくださってるとは…!! ゴールデンウィークあたりにはできると思うのでそれまで待っていてくださると嬉しいです(*^^*) (2017年4月28日 12時) (レス) id: 5483d583eb (このIDを非表示/違反報告)
ティナ(プロフ) - お久しぶりです！ 落ち着いてきましたか？ 何回も繰り返し見てます！ 更新楽しみにしてます！ (2017年4月27日 21時) (レス) id: c9a6aed029 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - マロンクリームさん» コメントありがとうございます!! だんだん落ち着いてきたので更新もそろそろできると思います! これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年4月23日 0時) (レス) id: 5483d583eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千年彗星 | 作成日時：2016年6月25日 22時
