第143夜 統制に連れてって!! ページ45
太陽が真上を少し通り過ぎた頃…。
「A様!? 皆!!A様が帰って来たぞー!!」
「ご無事だったんですね!!安心しました!!」
本拠地にて、僕の帰還を喜ぶ皆。
そう、皆の中には僕の隊である七魔導士団も含まれているんだけど。
「なんで…?」
「え?」
「なんで僕だけ置いて帰ったのさ!!」
何時ものように統制に行って。
さぁ、帰ろう!!と後ろを向いたら誰一人いなくて!!
完璧に置いてかれたじゃねーか!!ってなって。
1人でここまで来たんだぞ!しかも途中で何故か聖教連と鉢合わせして戦闘になって。
「皆のバカ!!」
守護神だから大丈夫とか思うなよ!?
涙を堪えてここまで来た僕の気持ち分かるか!?
「何言ってるんですか!!置いてかれたって、A様が勝手に離れて何処かへ行ったんじゃないですか!!」
「…え?」
「そうですよ!!私達、一生懸命探しましたもん。それでもいないから帰還したんです!!」
そして頭をよぎるのはその時の出来事…。
『左翼へ加勢して!!95%の確率で敵は動くから気をつけて!!』
『はい!』
『A様、こっちはどうしましょう…て。A様!?何処ですかーー!!』
そして次によぎるのは昔の事…。
『A、いいか。お前はすぐ何処かへ行くからな。俺から離れるんじゃねーぞ!!』
『分かってるよソロモン』
『よし、行くぞお前ら!!A、お前は右翼へ増援…って!! どこ行きやがったあいつ!!』
、、、。
まぁ、確かに記憶にはあるけど!!あるけどさ!!
もう少し探してくれてもよかったんじゃないのか皆!!
そんな事を思っていると何処からか、
「A姉ぇぇええ!!」
「「守護神ーー!!」」
と、天使達が叫びながらこっちに走ってくる。
何だ。そんなに心配してくれてたのか!!
かわいいな!!
そんな彼等を受け止めようと片膝を付き構える。
「さぁ、来い!!我が天使たちよ!!」
「A姉!!」
バチンッ!!
その音と共に頬に走る痛み。
え、叩かれた?なんで!!痛いよこれ!!地味に痛いよ!!
「あれほど皆から離れたらダメって言ったでしょ!! 僕達心配したんだからね!!」
「「そうだそうだー!!」」
と、言ってる間にも僕を叩いてくる天使たち。
いっ痛い。めちゃくちゃ痛いわけでも、全然痛いわけでもなく地味に痛い!!
「何でもするから許して〜!!」
「「「何でも?」」」
「うんうん!!何でも!!」
すると顔を見合わせニタリ…と笑う。
「「「じゃあ、統制に連れてって!! 」」」
この時僕はその場しのぎで言ってしまった事を後悔した。
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千年彗星(プロフ) - 青鷺さん» コメントありがとうございます!! 小説共々、頑張っていくので今後ともよろしくお願いします(*^^*) (2016年6月28日 6時) (レス) id: 45d0ac0ce9 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - マリーネさん» コメント感謝です(*^^*) 読者さまが楽しんでいただけたら幸いです! 今後ともよろしくお願いします!! (2016年6月28日 6時) (レス) id: 45d0ac0ce9 (このIDを非表示/違反報告)
青鷺(プロフ) - 千年彗星さん» 小説もだけど、受験頑張ってください!!!勉強?なにそれおいしいの? (2016年6月28日 6時) (レス) id: cb35208076 (このIDを非表示/違反報告)
マリーネ(プロフ) - むっか〜。シンドバッドむっか〜。 (2016年6月28日 4時) (レス) id: 252b10e98a (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - きゅーちゃんさん» 好きと言っていただきありがとうございます!! 今後ともこの小説をよろしくお願いします(*^^*) (2016年5月2日 17時) (レス) id: 113143dc1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千年彗星 | 作成日時:2015年8月1日 13時