【マギ】神出鬼没なマギ3.〜アルマトラン編.前編〜

第103夜 再会 ページ5

あれからシバを強引に連れ戻した僕等。

「ねぇシバ、ソロモンのこと許してやってくれよ。あいつは君にうまく優しくできないだけなんだ」

「…」

「ソロモンはあれでも優しく人を思いやるようになったんですよ?」

そう言い話に入るのはアルバ。
嘗てソロモンの召し使いで、昔から彼と一緒に居る人物。

「身体にキノコ生える勢いで暇だーー!!」

ファーランやウーゴはトランプで遊んでるし、
ソロモンは次の戦いの作戦を他のメンバーと作ってるし…。

「あーあ。暇だなぁ〜」

「暇なら俺と一緒に次の作戦を考えてくれ!」

「…」

「おい!無視すんな!!」

そう言いながら僕の首根っこを引っ張るのを止めていただきたい。

「お前の賢い頭を今使わないでどうするんだ!!」

「んー。そのまま保存で」

その後も言い合いながら作戦を考え、なんとか決行まで持ち込むことができた。
ふふふふふ…。

「さっすが僕!!完璧な作戦。ふはははは!!」

今さっきまで作戦を練っていた机に立ち、ソロモンを見下す。

「あーっはっはっは!!」

と、1人高笑いを飛ばしていると…

ガタンッ!! という大きな揺れ。
それと共に僕の身体はバランスを失い壁に激突。

「痛い!!急に止まるなんて大陸の裂け目かな?」

「そうみたいアル」

様子を見に外へ出てみると、それはまぁ立派な裂け目が目の前に。

以前まではまだ、陸続きだったはずなんだけれど…。

「おまえは燃費の悪いポンコツ作りやがって!!」

「ポ…ポンコツじゃねーよ!!俺をバカにしても、俺の作った魔法道具バカにすんなよ!!!」

あらら…。喧嘩になってしまった。
イスナーンに敵わないと知りながらも突っかかってくウーゴって、面白いわ〜。

「あーあーうるせーっ!!」

「イスナーン止めなよ。ウーゴよりすごいもの考える魔法工学士なんて1人もいないんだから」

「すまん」

「うわぁぁ〜ん!!Aありがとう!!」

ひしっと僕にしがみつき泣きじゃくるウーゴ。
そして腰にしがみつくウーゴの頭を撫でる。
ううむ。年のわりに可愛いではないか!!

「イスナーン、いつも一団の魔法でのサポートを…お前ばっかりに任せてすまねー。だが…、おまえのこと、頼りにしてるぜ!」

「あぁ、任せとけ」

まだ泣きじゃくるウーゴの頭を撫でてると、地面が揺れる。
そして、そこから顔を出したのは…

「よぉ、また会ったな。一晩だけ厄介になるぜ」

昨日出会ったマンティコアの群れで。
やっぱり異種族は
凛々しい!気高い!かっこいい!!

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