第125夜 立ち向かっていける ページ27
嫌な奴は何処にでも居るんだなと痛感した日だった。僕が守護神という名目に足掻いている姿を見て、あいつはあざ笑うのだろう。
「何なのあいつ!!私許せない!!」
皆で机を囲んで昼食を摂る中、シバの声が響く。
「Aは本当によかったアルか?」
「そうだぜ、あいつの言いなりでよ〜」
「でも、やるって言っちゃったしね」
世界は思う通りにはいかないもの。挫折と成功を繰り返した果てに一体何があるのか…。
「あいつ凄くムカつくんだけど。どう思いますかねウーゴさん」
「うーん。まず俺の部屋でゴロゴロするのやめてくれないかな」
あの後、気晴らしに本でも読もうとウーゴの部屋へ。床に座りながら新たな魔法道具を考える彼の側をゴロゴロと転がる。
「なんだよ〜。僕がいたらまずいの?」
「いや、まずいって言うか…。後からソロモンの目線が気になるって言うか…」
そんな変な事してるわけじゃないんだから〜。別に気にもならないでしょ。
手近にあった本を適当に取って、ウーゴの膝に頭を乗せる。
「…、ウーゴの膝枕硬い」
筋肉だからカチカチ!!戦えないくせに筋肉つけやがってバカヤロー。
ペラペラと本をめくる音と、カリカリとペンを動かす音が混じる。
「ねぇA。今回の件、本当によかったの?」
本から目を離し見上げるとウーゴと目が合う。
「うん、ソロモンに変な役がいかなくてよかった」
「そうじゃなくて。君自身、本当によかったの?大切なものの為に自分自身を犠牲にする癖はグヌードに居た頃からだったから」
彼とも又、同じグヌード育ち。まぁ、歳はかなり離れてるけどね。
「後悔はしてないよ、今のところはね」
彼の頬へ触れると表情が少し和らぐ。
「じゃあ、いつか後悔する日がくるかもしれないんだね」
触れた手を握られそっと離れさせられる。
「…その時は、どうしようかな」
まだ見えない未来に怯えたくない。
怯えて足がすくんで。そのせいで大切なものを無くしたら、それこそ後悔してしまう。
バンッ!!
「A、居ないと思ったらこんなところで何してる!!」
「あ”ーー、うるさいのが来た」
「おいウーゴ、いつまで手を握ってるつもりだ離せ!!膝枕なんてものしやがって!!」
「ソロモン、これは違うんだ!!Aが勝手にしたことで!!」
「膝枕なら俺がしてやる!!来い、A!!」
立ち向かっていける思った。君達が、皆が笑ってくれる世界の為ならば、たとえどんな困難や壁に当たろうとも。
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千年彗星(プロフ) - 青鷺さん» コメントありがとうございます!! 小説共々、頑張っていくので今後ともよろしくお願いします(*^^*) (2016年6月28日 6時) (
レス) id: 45d0ac0ce9 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - マリーネさん» コメント感謝です(*^^*) 読者さまが楽しんでいただけたら幸いです! 今後ともよろしくお願いします!! (2016年6月28日 6時) (レス) id: 45d0ac0ce9 (このIDを非表示/違反報告)
青鷺(プロフ) - 千年彗星さん» 小説もだけど、受験頑張ってください！！！勉強？なにそれおいしいの？ (2016年6月28日 6時) (レス) id: cb35208076 (このIDを非表示/違反報告)
マリーネ(プロフ) - むっか〜。シンドバッドむっか〜。 (2016年6月28日 4時) (レス) id: 252b10e98a (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - きゅーちゃんさん» 好きと言っていただきありがとうございます!! 今後ともこの小説をよろしくお願いします(*^^*) (2016年5月2日 17時) (レス) id: 113143dc1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千年彗星 | 作成日時：2015年8月1日 13時
