第109夜 新しき仲間 ページ11
光の番人が地平線から顔を出し、闇の番人を輝かしい光で包み込む朝。
「A、起きるアル。朝ご飯の時間アル」
「あと5分…」
「早くしないとまたワヒードにご飯食べられるアルよ?」
毎度お馴染みの寝坊をする僕をファーランが起こしに来た。
いやー、朝から美人さんの声で目覚めるって天国だな、うん。
「セッタご飯!!」
「はい。今回はワヒードに取られないように確保しておいたからね」
あと5分と称してあれからガッツし30分寝過ごした僕。
くそ!!こんな感じの流れ前にもあったぞ!!
「あっA起きたんだね!!」
セッタの作ったご飯を頬ばっている中、ウーゴが隣に座る。
おわーお。座っても身長高いな。その身長少し譲れや。
そんな事を思っていると、後方の扉が勢い良く開く。何事かと思って振り向くと目の前には息を切らしたシバが。
「シバ、おは…」
「A!!助けて!!」
突然の助けて宣言に何かあったのかと聞くと。
どうやら異種族の間で揉め事があり、収集がつかないらしい。
「ソロモンは?」
「今ソロモンが何とかしようとしてるの!!けど、Aを連れて来いって!!」
急いで!!と言いながら僕の腕をぐいぐい引っ張るシバ。
「僕のごはん!!」
「ワシが代わりに食べといてやる!!」
朝ご飯をほぼ食べ損ね、我が道を行かんとするシバに引きずられその場を後にした。
ギャーギャー、と騒音が響く異種族のど真ん中。青い髪の彼がいた。
「ソロモン、連れてきたよ!!」
「よかった。A、こいつらをどうにかしてくれ!!」
理由を聞くに、ちょっとした事で喧嘩になっているようで。
敵対しているのはシトラーと…、ん?
「シトラーと誰?あんなの居たっけ?」
「あぁ、フォカロルだ」
知らないうちに新入りが居たようで、どうやらそいつと喧嘩になってる様子。
てか、シトラーの地区ここじゃなくね?
だって彼女、僕の治めてる所じゃん。
ちなみに僕の治めてる基地、通称第7基地はそんな物騒な輩はいないはずなんだけなぁ。
「シトラー、何でここにいるの?」
「A様!!うわーん!!良かったです!!」
おお。どうしたどうした!!
そんなに泣いたら可愛い顔が台無しになっちゃうよ?
「道に迷って帰れなくなって!!そしたら絡まれて!!うぅ…」
「あー、よしよし」
僕にしがみついて泣きじゃくるシトラー。
怖かったんだね、よく頑張ったよ!!
そんな中、しらばっくれようとするフォカロル。
「はーいそこの君、待ちな」
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千年彗星(プロフ) - 青鷺さん» コメントありがとうございます!! 小説共々、頑張っていくので今後ともよろしくお願いします(*^^*) (2016年6月28日 6時) (レス) id: 45d0ac0ce9 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - マリーネさん» コメント感謝です(*^^*) 読者さまが楽しんでいただけたら幸いです! 今後ともよろしくお願いします!! (2016年6月28日 6時) (レス) id: 45d0ac0ce9 (このIDを非表示/違反報告)
青鷺(プロフ) - 千年彗星さん» 小説もだけど、受験頑張ってください!!!勉強?なにそれおいしいの? (2016年6月28日 6時) (レス) id: cb35208076 (このIDを非表示/違反報告)
マリーネ(プロフ) - むっか〜。シンドバッドむっか〜。 (2016年6月28日 4時) (レス) id: 252b10e98a (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - きゅーちゃんさん» 好きと言っていただきありがとうございます!! 今後ともこの小説をよろしくお願いします(*^^*) (2016年5月2日 17時) (レス) id: 113143dc1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千年彗星 | 作成日時:2015年8月1日 13時