第146夜 例のアレが見つかった件について ページ48
「よし、皆の衆!! 出陣じゃー!!」
空に僕の声が響く。
「何言ってるんですかA様、今日は雨ですよ」
「だから統制は行けませんし、何ですか?さっきの口調は」
勢い良く言ったはいいがどうやら今日は雨だったみたいだな、ははは!!
さっきの口調? いや、本の中の人が使ってたから…。
「かっこよくなるかなーって」
「…、どれだけかっこよくなりたいんですか」
それよりも、統制に行けない。てことは、ソロモンの好きな人も聞けないではないか!!
まぁいい。次、行って帰って来た時に聞いてやるわー!!
…と、いうことで。
「A、そこの野菜とってくれないかい?」
「はいよ〜」
皆のお昼ご飯をセッタと作ってまーす。
「君と作ると楽でいいよ」
「これでも一人暮らし歴は長いからね」
果物を均等に切っていると、ライが扉から入って来る。そして真っ先にウーゴの所へ行ったかと思ったら、一冊の薄い本を掲げて何か聞いているようで…。
う〜ん。
ここからじゃ、料理の音とか混ざって聞こえないな。
そしてウーゴが叫び出す。
「さっきから何、ウーゴ煩い」
できた料理を持って行く。そこには気まずそうな女子と笑ってるソロモンが。
「ねーねー、ウーゴ。これなに?」
「ライ!! いっ今すぐそれを俺に返して!!」
「答えたら返すよ。ねー、何で皆気まずそうにしてるの?」
ウーゴが取り返そうと試みるも、ライに上手くよけられる始末。
ちょっ、動くから本の表紙とか見えない!!
「ソロモン!! 君からも言ってやってよ!! 俺こんなの皆にバレて恥ずかしいよ!!」
「ははは!! 何言ってんだウーゴ。俺とAは昔から知ってるぞ」
「えぇ!?」
ピタリと動きが止まり皆の視線が僕に突き刺さる。
「え、僕?」
「ほら、例のアレだよ」
「あぁ!!ウーゴのエ○本のことね〜」
「え、何それ!! 2人の間で例のアレとか呼ばれてるの!?」
すると僕の側にやってきて薄い本を掲げるライ。それを貰いウーゴに投げつける。
「昔、ウーゴの本と本の間に挟まってるの見つけちゃってさ」
「それ以来、俺らでそう呼んでんだ」
「知らない振りしてずっと一緒にいたアルか。それはそれで気まずいアル」
本と本の間に挟むなんてベタな方法するなよ。
「ウーゴって、巨乳好きなんだね」
「ぎゃーー!! 言わないでA!!」
「いや、幼女系のも見た気がするぞ」
「まじかよ〜、ウーゴにそんな趣味もあったなんて」
「もう2人ともやめてくれーー!!」
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千年彗星(プロフ) - 青鷺さん» コメントありがとうございます!! 小説共々、頑張っていくので今後ともよろしくお願いします(*^^*) (2016年6月28日 6時) (レス) id: 45d0ac0ce9 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - マリーネさん» コメント感謝です(*^^*) 読者さまが楽しんでいただけたら幸いです! 今後ともよろしくお願いします!! (2016年6月28日 6時) (レス) id: 45d0ac0ce9 (このIDを非表示/違反報告)
青鷺(プロフ) - 千年彗星さん» 小説もだけど、受験頑張ってください!!!勉強?なにそれおいしいの? (2016年6月28日 6時) (レス) id: cb35208076 (このIDを非表示/違反報告)
マリーネ(プロフ) - むっか〜。シンドバッドむっか〜。 (2016年6月28日 4時) (レス) id: 252b10e98a (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - きゅーちゃんさん» 好きと言っていただきありがとうございます!! 今後ともこの小説をよろしくお願いします(*^^*) (2016年5月2日 17時) (レス) id: 113143dc1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千年彗星 | 作成日時:2015年8月1日 13時