第9夜 その言葉が聞きたくて ページ9
「も〜A〜？来るの遅すぎるよ？」
「ごっごめん」
いつもならもうちょっと速く来るんだけどね…。
少し遠くから見物してました…とか言ったら
流石のユナンでも怒るかな？
「A。あの依り代の動き少しの間で
いいから止めることできない？皆、魔力がもう底をつきそうで無理みたいなんだ…」
さっきから依り代は苦しそうにもがいて、
唸っている…。
「うん。止めれるけどさ、止めてどうするの？倒さないと意味ないんだよ？」
「僕があの依り代の中に行ってくるよ！
お姉さんが依り代をとどめておいてくれてる間に僕とヤムさんで！ダメかい？？」
依り代をとどめておく…ねぇ？
あの中に行かなくても、
僕が白ルフに戻すのに…。
でも、まぁ…。
下手に僕の力がバレる事を考えたら、その言葉に甘える方が今は専決かなぁ…。
「うん。分かった。
じゃあ、止めてくるからね！」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「なっ！あの女は…まさか…！」
いいえ…。
落ち着いて…。
あいつは確かに死んだのよ。
似ているだけよ…。
「ぎょっ玉艶様！あの者…もしや…」
「いいえ。違うはずよ…。
名前は一緒でも、あいつは死んだのよ？
あなた達も覚えているでしょう？」
しかし、傲慢なソロモン王のこと…。
生き返らせた可能性も…。
だがもし生き返らせたとしても、
こんなただの金属器使いなんかにするのかしら？
なんせソロモン王は傲慢…。
生き返らせるなら、私達に対抗できる強さを兼ね備えて生き返らせるはずよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「蒼炎の束縛!!」
青い炎が依り代を締め上げ身動きを封じる。
「行くよ、ヤムさん！！
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その言葉と共に二人の自我は依り代の中へと
消えて行った…。
『なぁ、A。俺は王なんだよな？』
『まぁ、そうだね』
『俺は…。優れていると思うか？』
『…』
『…』
『これは僕自身の意見だけど、
この世に優れた人なんていないと思うよ？例えどんなに地位が高くても、一国の王でも、
どんなに崇高な人でも、皆一人の人間だよ』
『…』
『…』
『そうか…。お前からその言葉を聞けて
よかったよ。ありがとう…A…』
おまえの言葉はいつも俺を支えてくれる…。
その言葉が聞きたくて、
俺はお前に尋ねるんだ…。
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千年彗星(プロフ) - 明日香の部屋さん» コメントの方ありがとうございます。私のなかで誰落ちかは決まっていますが、それは作中にて明らかにしていきたいと思っています。ので、今のところは秘密ということにしております! それも含めて楽しんでいただけると幸いです! (2018年6月24日 15時) (
レス) id: ca20c9b892 (このIDを非表示/違反報告)
明日香の部屋 - 質問です！これってユナン落ちですか？ (2018年6月23日 22時) (レス) id: 2712192e09 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみみ - 練紅夜さん» コメントありがとうございます！！これからも頑張ります！！！ (2015年3月28日 7時) (レス) id: 009baac5cd (このIDを非表示/違反報告)
練紅夜 - スッゲーーーおもしろいです！！これからも頑張って下さい！応援しています。 (2015年3月28日 0時) (レス) id: ae8005f413 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみみ - メイアさん» ありがとうございます！！ (2015年1月22日 0時) (レス) id: cae631ef11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千年彗星 | 作成日時：2014年11月18日 23時
