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第17夜 序章 ページ17

あれは何時ものように迷宮を出現させ、
一息つこうとしたところだったかな…。



陽射しが強いのはやっぱり苦手みたいでね。




休憩がてらにお店に寄ったんだけど、人は疎らで…。




陽の光なんてあまり当たってないせいか、
それとも人の少なさがそうさせているのかは分からなかったけど、
雰囲気は他のお店に比べて暗くて…。


まぁ、
僕好みだったからフラッと立ち寄ったのさ…。









どうやらこの店は年老いた老夫婦二人で経営していたらしくてね…。


でも、
ついこの間奥さんの方に先立たれたと、ここの店主が悲しげに話してくれた。


僕は何回も転生しているから、
改めて他の人間とは違う異端な者なんだと思った。


「僕は何回も転生してるから…」

ふと呟いた言葉だった。

誰にも聞かれずに終わると思っていたのに…。


終わるはずだったのに…。









そんな中、君に出会ったんだ…。









「転生かぁ〜。じゃあ君は聖宮の番人に会ったことあるんだね!」



地面につくかつかないかの
紺色の髪に、同じ色の目。

気がつくと隣に小柄な少女が座っていた…。


「え…」

内心驚き過ぎて目を丸くする事しかできなかった。

「あれ?君は他の人達と違って驚かないの?
さすが創世の魔法使いは違うね〜!









ね?









マギ様?」




そう意味深な言葉を放つ少女。

「…。なんで僕がマギだって思うんだい?」

「んーー。ルフに聞いた」

「じゃあ、君も魔道士なんだね…」

「まぁ〜ね〜」

そう言いながら口にパンを頬張る少女。


小柄ながらも口いっぱいにパンを入れる姿が
リスみたいでつい笑ってしまった僕がいた。



「…。何か面白い事でもあった?」

「ん?別に?」

「ふぅ〜ん…」

「君が聖宮の番人を知ってると言うことは…
君もマギで転生を?」

「違うよ…。僕はマギなんかじゃない。
ルフの集まりを見れば分かるでしょ?
あと、聖宮の番人と僕は旧友の仲でね!!」




そう語る少女の笑顔には幼さが残っており、
この不純だらけの世の中を、洗い流せるのでは
ないかと思うほど透き通っていた。

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千年彗星(プロフ) - 明日香の部屋さん» コメントの方ありがとうございます。私のなかで誰落ちかは決まっていますが、それは作中にて明らかにしていきたいと思っています。ので、今のところは秘密ということにしております! それも含めて楽しんでいただけると幸いです! (2018年6月24日 15時) (レス) id: ca20c9b892 (このIDを非表示/違反報告)
明日香の部屋 - 質問です!これってユナン落ちですか? (2018年6月23日 22時) (レス) id: 2712192e09 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみみ - 練紅夜さん» コメントありがとうございます!!これからも頑張ります!!! (2015年3月28日 7時) (レス) id: 009baac5cd (このIDを非表示/違反報告)
練紅夜 - スッゲーーーおもしろいです!!これからも頑張って下さい!応援しています。 (2015年3月28日 0時) (レス) id: ae8005f413 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみみ - メイアさん» ありがとうございます!! (2015年1月22日 0時) (レス) id: cae631ef11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:千年彗星 | 作成日時:2014年11月18日 23時

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