検索窓
今日:1 hit、昨日:20 hit、合計:560,266 hit

第14夜 大切なもの ページ14

「A!行くよ!」

ユナンがそう言った矢先、
物凄い速さで僕の足にモルちゃんがしがみついてきた。






「え?モルジアナ?どうしたの?」

これにはさすがのユナンも驚きを隠せないようで…。

「私、もっとAさんといろいろお話したいんです。あの後、私を逃がしたあとどうしていたんですか?」

「ちょっ!モルちゃん落ち着いて!!」

「あ!また体術に付き合ってください!
Aさんの体術みたいにもっと速く動けるようになりたいんです!!」

そう言って
無理矢理僕の足を引っ張るモルちゃん…。


「モルジアナ…。我儘はいけないよ…」

こっちも負けじと
僕の上半身を引っ張るユナン…。









いっ痛い痛い!!
モルちゃん自分がファナリスって事忘れてないかなぁ⁈

そしてユナン!!
大人気ないぞ!!君の方が年が上なんだから
譲ろうよ!!

「Aさん!!」

「Aは僕の王候補なんだ。だから離そうか…。モルジアナ」

「そんなの関係ありません!!!」

両者一歩も譲らず綱引き状態の僕…。
身体が二つに別れちゃう一歩手前だよ…。









「モルさんがあんなに必死になるなんて珍しいね!アリババくん!!」

「あっあぁ…。
おーい!モルジアナーー!帰るぞーー!!」









「ほら、アリババ君が呼んでるよ?
行かなくていいのかい?モルジアナ…。」

「アリババさん!!待ってください!!
Aさんも連れて行きます!」









え?
何処に!?
怖い怖い怖い怖い!!








「んなこと言ったって、
シンドバッドさんの許可がいるだろーが!」

そう言って、僕からモルちゃんを離そうそする
アリババくん。

「おい!アラジン!!お前も手伝え!」

「うっうん…!モルさん行くよ!!」


なんだこの絵図らは…。
一対三なのになんでユナン負けないの⁉
しかも、ファナリス相手に!



…。


…。


こいつ…魔法使ってやがる!!
なんて卑怯な!!

「Aさん!!」









だっ誰か助けて!!!
シトラー!どうにかして!身体が真っ二つに
なっちゃうよ!

「無理です」

即答かよ!!
主がどうなってもいいの⁈

「それは困りますけど、ここで私がでたら
マギだってバレます…。
主ならなんとかなりますよ!」


その自信は一体何処からくるの⁈









僕に大切なものがあるように…。







僕も誰かの大切なものになれてるだろうか…。

第15夜 導き→←第13夜 ユナンの王候補



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (189 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
341人がお気に入り
設定タグ:マギ , ユナン , ソロモン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

千年彗星(プロフ) - 明日香の部屋さん» コメントの方ありがとうございます。私のなかで誰落ちかは決まっていますが、それは作中にて明らかにしていきたいと思っています。ので、今のところは秘密ということにしております! それも含めて楽しんでいただけると幸いです! (2018年6月24日 15時) (レス) id: ca20c9b892 (このIDを非表示/違反報告)
明日香の部屋 - 質問です!これってユナン落ちですか? (2018年6月23日 22時) (レス) id: 2712192e09 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみみ - 練紅夜さん» コメントありがとうございます!!これからも頑張ります!!! (2015年3月28日 7時) (レス) id: 009baac5cd (このIDを非表示/違反報告)
練紅夜 - スッゲーーーおもしろいです!!これからも頑張って下さい!応援しています。 (2015年3月28日 0時) (レス) id: ae8005f413 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみみ - メイアさん» ありがとうございます!! (2015年1月22日 0時) (レス) id: cae631ef11 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:千年彗星 | 作成日時:2014年11月18日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。