突然の ページ11
洗い物を任された。
といってもマグとグラスだけだけど。
この部屋はダイニングキッチンになっていて、洗い物をしながらでもリビングを見渡せる。酔った中也はソファに身を沈めてぼんやりしていた。
寝てはないけど、疲れてるんだろうな。
彼はマフィア随一の戦闘力を誇る。私なんかよりも余程疲れが溜まっているはず。
洗い物を片付けて、少し迷って矢張中也の隣に座った。彼は私をちらりと横目で見て、なァと声をあげる。
「ん?」
「…寝る家どうすんだ?」
「え?…ああ、またウィークリーマンションでも借りるかな。首領に少し休みを貰ってるし、今回は少し長く居座るだろうけど」
「手前出張ばっかだもんなァ」
「あら、それが私の仕事よ。」
「…一緒に住むか?此処に」
「え?」
「あ?」
だからすぐそう睨まないで。怖い怖い。
「…い、いいの?」
「おう」
「本当に?女の子とか連れ込めなくなるわよ」
すると中也は突然私の頬をつねった。バーカと言いながら。
「っい、ちょ、なにするの」
「女なんざ手前くらいしか来てねぇよ」
「…そうなの?」
「おう」
何故だか少し嬉しいと思ってしまった。
隣に居ていいと言われたみたいで。
ってそれどころではない。
一緒に住む?!私と中也が?
「良い考えだろ?Aは借り代が浮くし、俺は色々考えなくて済む」
「私に何を期待してるの?」
「飯」
「飯って…私そんなに得意じゃないからね」
「いや旨かった。ほらあん時の、なんだったか?煮物?」
「…筑前煮?」
「ああ、それだ」
確かに前作ってあげたことはあるけど…
「家賃は折半でも何でも良い。どうだ?」
とか言いながら手を差し出してくる。
いきなりの同居の誘い。
そして、確かに憧れる中也の住むマンション。
私は気付けばその手を取っていた。
************
やっとタイトルに近付けたっ…!!
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ねこつりー(プロフ) - かれんさん» ふふふ中也は何させても様になりますからね( 〃▽〃) (2018年4月30日 12時) (レス) id: b59e44559a (このIDを非表示/違反報告)
かれん - 中也かっこよすぎです。 (2018年4月30日 11時) (レス) id: 529a00cb8e (このIDを非表示/違反報告)
ねこつりー(プロフ) - rikoriko51さん» 丁度彼の誕生日だったのでギザな台詞を言って貰いました笑 コメントありがとうございます!凄く嬉しかったです(T^T) (2018年4月30日 7時) (レス) id: b59e44559a (このIDを非表示/違反報告)
rikoriko51(プロフ) - HappyBirthday中也! 更新頑張ってください!楽しみにしています。 (2018年4月29日 23時) (レス) id: a789258bf1 (このIDを非表示/違反報告)
かれん - 楽しみにしてます! (2018年4月28日 18時) (レス) id: 2c537c1151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこつりー | 作成日時:2018年4月20日 22時