聲 (ページ14)

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十三牙の音ページ14

織田の城に入り、大広間に入ると信長さんは凄く不機嫌そうだった。

私は光秀さんの後ろに隠れた。

光秀「そんなに怯えなくとも・・・・・・」

三日月「無理です」

信長「・・・・・・俺の部屋に来い」

信長さんの目は鋭く、すぐに見つかった。

ほかの皆さんも鋭い目をして私を見ている。

戦の途中私が抜け出し、何をしていたか・・・・・・

能力を使わずとも考えが読める。

めっさピリピリした空気・・・・・・なんもしてへんよ？

三日月「部屋・・・・・・どうしてもですか？」

長秀「お前、信長様の誘いを断るのか」

三日月「私は家臣ではありません、あと断ってはないです」

信長「貴様がどう言おうと・・・・・・」

三日月「行きます」

何を言われるか察しがついたので、信長さんの話を遮り

私はそう行った。

仕方なく、信長さんの部屋に行った。

光秀さんの後ろに隠れながら、ひんやりとした廊下を歩いた。

光秀「それでは、失礼します」

え、嘘やろ！？行かんとってな！なんで部屋でてこうと！

三日月「待って・・・・・・」

光秀さんは無情にも、私と信長さんを残して行ってしまった。

広めの部屋に、信長さんと二人きりになった。

今日は色々ありすぎて疲れたのに・・・・・・。

どないしょう、何されるんやろ私？こ、殺される・・・・・・？

異世界に来て殺される？そんなアホみたいな話ある？全然おもろない。

三日月「勝手に居なくなってすみません」

私は後ろを向いたまま、信長さんに謝った。

信長「どこに行って居た」

三日月「一人になりたくて・・・・・・」

信長「貴様は俺の所有物だ」

三日月「っ！？」

信長さんは私に近づき、後ろ向きの壁ドンをした。

そして、私の首元に手を置いた。

もしかして、首切られる！？

三日月「す、すみません・・・・・・」

信長(この、匂い・・・・・・)

三日月「え？信長さっ・・・・・・」

信長さんは私の首元に顔を埋めた、突然のことに私は混乱し、

同時に恥じらいの気持ちが出た。

匂いって何！？そういえばこの人耳とんがってたし、もしかして人間じゃない？

じゃあ何！？

三日月「あの、どうかし・・・・・・っ！？」

信長「んっ・・・・・・」

信長さんはなんと私に噛み付き、血を吸ったというか舐めた。

そこで私は、この人が【吸血鬼】であることを知った。