十二 孤独な音 ページ13
涙が止まり、呼吸が安定する頃にはもう夕方だった。
皆んな心配しとんのかな?いや、そんなわけないか、
あの人たちは私を理由しているだけ、いなくなってもなんとも思わんやろ。
元の世界のみんなはどうやろか?
まぁ、友達なんてあんまおらへんけど。
お母さんはどやろ?お父さんは・・・・・・私のこと、忘れてへんかな?
三日月「はぁ・・・・・・」
私の膝で寝ている狐を撫でて、ため息をついた。
狐は撫でると、もっと撫でて言った。
狐『元気でた?お腹空いてたの?僕ネズミ捕まえてこようか?』
三日月「それはちょっと・・・・・・っ!?」
後ろから足音が聞こえた。心の声は聞こえないけど、
誰かがいる。
だ、誰!?
光秀「ようやく見つけました」
三日月「み、光秀さん!?はわわ、ごめんさい!!」
狐『うわ!吸血鬼だ!逃げろ!』
狐は私の膝からピョンと降りると、駆け出した。
私は心の中でお礼を言った。
三日月「えーとあのその・・・・・・」
光秀「何故逃げ出したんですか?」
三日月「少し、一人になりたかったので・・・・・・」
光秀「あなたは信長様の所有物です」
三日月「私はものじゃないです」
光秀「信長様がお呼びです、来てください」
三日月「・・・・・・」
光秀になんと言われても、だんごとしていかなかった。
自分でも意地を張ってるだけだと思っているが、
そんな風に言われたら反論せずにはいられない。
三日月「ご迷惑を承知で言います、どっか行ってください。
私は一人でも大丈夫なので」
光秀「それはできません」
三日月「何故ですか?」
光秀「信長様のためです。あなたも、いずれ分かるはずです、
信長様は・・・・・・」
この人の信長様愛はすごいらしい。だが、信長様信長様
言われると、イライラして来る。
私をものと言ったり、無理矢理連れて行こうとしたり、
ざけんな!!!!って感じだ。
三日月「わかりました帰ります。すみませんでした」
光秀「では、行きましょう」
言いたいことはいっぱいあったが、なんとか飲み込んだ。
嫌われたくないから、一人が嫌だから。
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雪桜 - 熱が出ました!頭が痛いよ〜 (2018年12月13日 17時) (レス) id: e8a95e9dde (このIDを非表示/違反報告)
雪桜 - じやあ成実の特技は! (2018年12月8日 17時) (レス) id: 57e1b13492 (このIDを非表示/違反報告)
雪桜 - な、なぜわかった! (2018年12月8日 17時) (レス) id: 57e1b13492 (このIDを非表示/違反報告)
ニャン武士(^・x・^) - 雪桜さん» 確か泳ぐことだったはず・・・・・・? (2018年12月7日 22時) (レス) id: 0544fd5110 (このIDを非表示/違反報告)
雪桜 - わかりますか?! (2018年12月7日 22時) (レス) id: 86efdfcd4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ニャン武士(^・x・^) | 作成日時:2018年11月20日 18時