聲 (ページ11)

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十戦の音ページ11

信長「っっ！」

兵が一斉に降りてきて、一気に戦場と化した。

私は心の声を頼りに避けまくっていた。

三日月「フアッ！！後ろ、あ！前からも！信長さんどうするんですか！？」

信長「邪魔だ！」

三日月「聞いてない・・・・・・」

光秀「こちらへ！」

光秀に呼ばれ、いこうとすると、目の前にお猿さんが来た。

三日月「フニャアアアアアッッッ！？」

光秀「秀吉・・・・・・っ！！」

秀吉「可愛い反応」

三日月「っ！！」

お猿・・・・・・秀吉さんは、私を引き寄せ、自分の胸に私を押し当てた。

逃げられないように。

三日月「フムッ！？な、ちょっ！」

ジタバタ暴れてみるが、ビクともしない。

信長「猿、こいつは俺のものだ」

秀吉「へぇ～、一層興味湧いた、半兵衛！この子連れて帰るよ！」

半兵衛「は～い！」

信長さんは私を助けようとしたのか一度こっちに来たが、

敵兵に襲われてこちらに来れなかった。

秀吉さんは仲間を呼び、私から離れた。

今逃げよう！！

半兵衛「おっと・・・・・・、逃がさないよ？さ、行こう？」

三日月「いやでも・・・・・・」

確かに信長さんの所には居たくないけど、かといってこの人の所もいやや。

せやかて私はどうすれば？

信長「そいつは俺の物だと言っているだろう」

信長さんは秀吉さんに刀を受け、私のところには蘭丸さんが来た。

三日月「というか、私はものじゃない」

信長「貴様は俺の所有物だ」

秀吉「ダメですよ女の子に貴様なんて言ったら」

三日月「お猿・・・・・・秀吉さんに激しく同意であります」

秀吉「でしょ～？？」

信長さんにものすごく睨まれた。

三日月「だ、だからといって豊富にはいきませんから！！私逃げます！」

私の手を掴んでいた半兵衛さんを振りほどき、私は一気に駆け出した。

できればこのまま織田から出てどこか優しい所に行きたい。

信長「こい」

三日月「え」

信長「来いと言っている」

三日月「拒否します」

信長「同じことを何度言わすな」

三日月「何度言われてもいきません」

秀吉(面白い子、俺のお嫁さんにしたいな)

信長さんに呼ばれたが、私は断じていかない。

絶対なんかされる、絶対いかない。