大聖堂の地下階層キャラシート集 (ページ10)

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ちなみに、人間と巨人の間に子どもが生まれた時、人間側ではなく巨人族側が身篭った場合、同行するかは完全に任意であり、子どもの片親である人間が子どものそばに居たいと主張した場合はその人間及びその親族を連れて行く。行かない、と言う者もなかには居るが、その場合、子どもにも子どもを身篭った巨人にも、彼ら彼女らが望まない限りは会う事は出来ない。と思っていいだろう。実際、彼の兄弟の一人は人間との間に子どもを身ごもったものの、人間側が同行を拒否したため現在は彼ら兄弟の母や、従姉妹たちと共にその子どもを育てている。風の噂で、どうやらその人間が今更になって彼との間に生まれた自分の子どもに会いたがっているようだが、時既に遅し、である。

巨人族の国の現国王アストライオスと彼は従兄弟であり、幼馴染である。アストライオスからすると彼は乳母子に当たり、幼少の頃から彼は次期王候補の一人であったアストライオスの腹心として働いて来た。ちなみにこの二人は同時期に産まれた数十人の巨人族の中で唯一子どもを設けることが出来た者であり、アストライオスは極光の化身と名高い美女エーオースと結婚し、彼はアストライオスの伴侶となったエーオースの紹介で出会ったプレーイオネーという巨人族と結婚している。両者とも家族を溺愛しており、互いの子どもが一人生まれる度に感極まり、山脈で一番高い山の頂上に登って巨人族の言葉で「始祖よ！」と叫びながら五体投地をしていた。…巨人族の男達はみんな大体こんな感じであるので、皆様どうか安心してドン引いて欲しい。

彼は周囲には「異種族との間に子どもを設けることが目的」だと語っているが、実は本当の目的は『外界との国交樹立の可能性の調査』である。彼は、外界との間に何か同盟でも協定でも交易でも…何でもいいので何かしら有益な取引ができないものか考えた巨人族の王であるアストライオスに命じられ、家族を山脈に残し一人人間界にやって来たのだ。ちなみにアストライオスは「彼が自分の命令を拒否したのは初めてでは無いが、拒否どころか罵倒した上に真顔で顔面をブン殴ってきたのは初めてだった。」と語っている。

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