大聖堂の地下階層キャラシート集 (ページ4)

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普段は糊の利いた白か黒のシャツに、精緻な刺繍が施された黒と暗い灰色の襟の天鵞絨色のカマーベスト、或いは焦げ茶色か黒と灰色のコルセットを着用している。ベストのボタンには琥珀が嵌め込まれており、その縁はシンプルだが細かい植物の模様が刻まれている、やや黄土がかった金ボタンのつけられている。また、ネクタイではなく、革紐を用いたカメオや宝石のループタイを使用していることが多い。

彼の身につけているコルセットはバッスルドレスやバーレスク衣装を思わせるボリューミーなトレーンとスカートが特徴的であり、裾を中心に金糸によって精緻かつ絢爛な植物模様が刺繍がされて、胴の部分も繊細優美なレース飾りなどによって装飾されている。トレーンは彼が動いて裾がふわりと小さく翻ると刺繍に用いられている金糸が仄かに輝き、その姿は遠目から見ても近くから見ても優雅の一言に尽きる。

ベストを着ている際はアオザイなどのようなディープスリットのスカートを履き、折り返し付きで膝丈の黒か茶色のハイヒールロングブーツを履いているが、ちなみにコルセットを着けている際はガーターベルトを着用している…らしい。彼が何故女装をしているのかだが、本人もよく分かっていない。彼曰く「バーのマスターに着させられた」らしいが、そのマスターの特徴に一致する者はどこにも居ない。…おや、誰か来たようだ。

踊り子としての衣装は固定されているわけでないようだが、基本的にはベリーダンサーやドラァグクイーン、バーレスクダンサーの着ているドレスやコルセットビスチェなどのような、肌の露出の多い衣装であることがほとんど。これは彼が大聖堂内のものも含んだ、バーのステージで踊りを披露していることが多いためである。他の二人の踊り子よりも儀式的な踊りをすることは少なく、どちらかと言えば芸能の一つであり、情報収拾のための手段として活用している。

彼が首に着けているチョーカーは彼が下界の調査に赴く際に伴侶に贈られたものであると同時に、彼にとっては御守りである。そのためか他人がこのチョーカーに触れようとするのを何よりも嫌がる。これには故郷の最北端にある鉱山から採れた大粒のアレキサンドライトが用いられており、普段は伴侶の髪の色に似た、青みを帯びた美しい緑色をしているが、ロウソクや蛍光灯など人工的な明かりの中では彼の髪の色に似た、ルビーやガーネットにも劣らぬ鮮やかな赤色…伴侶の瞳の色に似た、美しい色に変化するのである。

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