【呪術廻戦】猫を飼ったら真人だった件５【男主】 (ページ38)

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38．失言と猫ページ38

＂崩壊＂で血を取り除き、＂再生＂で傷を治す。

野薔薇は自分に入った血を媒介に芻霊呪法を乱発していたのか、細い腕が傷だらけだった。

それを綺麗に癒せば悠仁に腕を掴まれる。

悠仁「なぁ、そんな理由でアイツらを見逃したのか……？そんなに俺って頼りない？」

A『……っ、さっきの人たちは受肉した九相図だよ。今回の任務には関係ないし』

野薔薇「ちょっと虎杖、やめなさいよ」

悠仁は納得のいく答えを聞くまで離さないといった風に力を込める。

本気の悠仁に腕を掴まれ、骨が少し軋んだ。

悠仁「でもっ……！

アイツらは半分呪いなんだ、呪いは全部殺さないと＿＿ッ！？」

そこまで言って悠仁は失言に気づき口をつぐむ。

今言われた言葉に僕は血の気が引いていった。決して、僕のことを言ったんじゃないと分かってるのに。

悠仁「あ、……ご、ごめん……俺、そんなつもりじゃ」

A『……分かってる。早く恵たちとも合流しよう』

掴まれていた腕を振り払い、僕は歩き出した。

今の僕は上手く笑えていたかな＿＿＿＿

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順平がいる場所へと歩いていれば＿＿

順平「A君っ……！や、やっと帰ってきた……」ｸﾞｽｯ

A『順平！？どうしたの……？』

野薔薇「は！？吉野あんた、何で泣いてんのよ」

順平は僕を見て泣き出してしまった。それを見た野薔薇がギョッとする。

急いで駆け寄れば＿＿

順平「僕、頑張るって言ったのに……伏黒君とA君の足を引っ張っちゃった」

A『さっきのこと？大丈夫だよ、本当は恵が領域展開する前に仕留めるつもりだったんだ』

恵「＿＿おっ、戻ったか。良かった無事で」

順平を慰めていたら恵が目を覚ます。

驚きすぎて皆んな飛び上がった。

A「ビックリしたぁ……起きたんだね、恵」

恵「おう。……なんで吉野は泣いてんだ？

まぁいい、早く新田さんに連絡してくれ。宿儺の指を封印しないと」

恵に『持ってるよな？』と確認され、ポケットから宿儺の指を取りだした。

指を眺めていたら＿＿

新田「コラァ＿＿＿＿！！オマエらなに勝手に出歩いとんじゃあ……！！」

補助監督の新田明さんが橋の上から叫ぶ。

その声に驚いた僕は指を落としてしまい＿＿ちょうど近くにいた悠仁の手の辺り、宿儺の口の中に入っていった。

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