【呪術廻戦】猫を飼ったら真人だった件５【男主】 (ページ37)

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37．お遣いと猫ページ37

？「……そうですか。貴方のお名前を聞いても？」

兄弟の無事を喜ぶかのように熱く抱きしめていた。

そんな様子を見ていたら悪い人たちには見えないな。

A『僕は猫宮 A。そっちは？』

壊相「私は壊相と申します、Aさん。弟を助けてくれた礼はいつか必ず＿＿」

A『いや、そんなのいいよ。

それより貴方の腕も治してあげる。片腕じゃ帰りづらいでしょ？』

僕は壊相に近づいて彼にも＂再生＂をかけた。

高度な反転術式じゃないと身体の欠損は治せない。でも、僕の術式反転ならそれも可能だった。

僕の＂再生＂を受けて壊相の腕も治っていく。

少し腕を動かしたりしていると、僕たちの横を軽トラが走り去っていった。

壊相「私の腕まで治していただけるとは」

A『今日は見逃してあげるからさ。宿儺の指は僕たちが貰ってもいい？』

壊相「それは……」

A『＿＿大丈夫、貴方たちにお遣いをお願いした人とは知り合いだから』ｺｿｯ

こっそり小声でそう言えば、壊相は大人しく引き下がった。

僕が呪霊側だと気づいたのかは分からないけど、無駄な争いはしたくない。

壊相「あの短髪の少年には私たちの攻撃が届きませんでした。それもAさんの術式なのでしょう？」

A『そうだね』

壊相「なら、私たちに勝ち目はありません。今日は帰らせていただくとしましょう」

＂崩壊＂のおかげで悠仁には傷一つなかった。

そのせいで僕たちは宿儺の指の呪霊に追い詰められたんだけど。まぁ、恵も成長したし結果オーライかな？

血塗「Aのにいちゃん、またなぁ〜！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

A『また近いうちに会えるよ』

壊相は＂翅王＂を発動させると、血塗を抱きかかえ空中へ飛んだ。

血塗が小さな手を振ってくるから僕も手を振り返す。

2人の姿が見えなくなれば＿＿

悠仁「A、どういうことだよ……」

悠仁の低い声に僕は振り返る。

怒っているのと戸惑っているのとで半々のような感情が伝わってきて。

悠仁「なんでアイツらを助けたんだ……？」

A『さっきも言ったよ。悠仁たちに人殺しなんかさせたくないから』

悠仁の隣を通り過ぎ、野薔薇の側に行く。

A『来るのが遅れてごめんね。野薔薇の傷もすぐ治すから』

野薔薇「えっ、そうね……ありがとう」

A『＿＿＿＿＂輪廻崩壊・再生＂』

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