【呪術廻戦】猫を飼ったら真人だった件５【男主】 (ページ36)

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36．閃光と猫ページ36

そこでは悠仁と野薔薇が緑の化け物ともう1人、凄い露出の男と対峙していて。

悠仁は呪力を込めた拳を男に放ち＿＿

悠仁「＿＿＿＿＂黒閃(こくせん)＂ッ！！」

野薔薇も釘に呪力を込め緑の化け物に撃ち込んだ。

僕は戦地のど真ん中へ、眩い閃光を放ちながら着地する。

A『待って＿＿！悠仁、野薔薇……！！』

野薔薇「……っ！A！？」

悠仁「な、まぶしっ……！？」

光で目が眩んだのか、皆んな手を止める。

だけど、2人の攻撃は＂黒閃＂となって敵の2人を襲った。

僕は全員に聞こえるよう声を張り上げ＿＿

A『聞いて！2人が戦っているのは呪霊じゃない……人間なんだ＿＿！！』

僕の言葉に悠仁と野薔薇は動きを止める。

これまで呪霊だと思って戦ってたんだから驚いているはず。

悠仁「こいつらが、人間……？」

野薔薇「嘘でしょ？じゃあ今まで私たち……」

戦闘の熱も冷めたのか呪力の揺らぎが消える。

呆然とする2人だけど、敵はまだ警戒を解かず＿＿

？「＿＿っ、新手の呪術師ですか。しかも、能力はそちらの方が格上……」

A『貴方は……いや、それより』

凄い露出の男が話しかけてくるけど、僕は緑の化け物に近づいた。

？「あ、兄者ぁ……」

？「ッ＿＿！血塗に何を……！！」

A『シーっ、大丈夫だよ。怖がらないで』

悠仁と野薔薇に攻撃され、ボロボロになっていた緑の化け物の側にしゃがみこむ。

もう立てないほどの怪我なのに……化け物は必死に『兄者』と呼ぶ男に向かって手を伸ばしていた。

僕はゆっくりと血塗に手をかざし＿＿

A『いま治してあげるからね＿＿＿＿＂輪廻再生＂』

そのまま＂再生＂の術式を発動したらすぐに傷口が塞がっていく。

しばらくしたら血塗は元気そうにその場で飛び跳ね＿＿

血塗「おほっ……！

お前、治してくれたのかぁ？ありがとなぁ！」ﾋﾟｮﾝ

A『いいんだよ。それじゃあ、もう僕の友達とは喧嘩しないでくれる？』

血塗「わかったぁ！」

血塗は元気よく返事をすると、兄者と呼んだ男の元へ駆け寄った。

男は残った片腕で血塗を抱き寄せる。

？「血塗……！あぁ、良かった……！

＿＿貴方、どうして弟を助けてくれたのですか……？」

A『強いて言うなら、僕の友達に＂人殺し＂をさせたくなかっただけだよ』

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