【呪術廻戦】猫を飼ったら真人だった件５【男主】 (ページ33)

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33．油断と猫ページ33

これまで友達として、仲間として付き合ってきた順平。

真人の手からも救い出せて新しい人生を歩めると思ったのに。

A『(せっかく助けられたのに……。原作と同じ運命になっちゃうのかな)』

怒りで制御していた呪力が自分の中から溢れだす。

呪霊は僕の威圧に押されてか、冷や汗をかきながらも順平を前に突き出し＿＿

恵「A、落ち着け！ここで刺激したら吉野が危ない。

お前……何が望みだ？」

指の呪霊「＿＿」ｽｯ

A『……叢雲剣、ね。分かったよ』

呪霊は僕と恵が手に持つ呪具を指さしてくる。僕は指示通り剣を消した。

順平「だ、ダメだっA君、伏黒君！僕はいいからコイツを祓って……！！」

A「……ごめんね、そのお願いはきけない」

恵「俺も同じ気持ちだ」

順平が悲痛な声で叫ぶけど。

僕と恵は呪霊の指示に従い、武装を解除した。

＂崩壊＂で呪霊を消し飛ばしてもいいんだけど……もし一撃で祓えなかったら、順平が殺されてしまう。

A『(悠仁にかけた＂崩壊＂の自動防御を解除するべきかな……。でも、悠仁も心配だし)』

次の手を考えていれば呪霊が近寄ってきて＿＿思い切り殴り飛ばされた。

A『……っ！？』

恵「Aッ……！」

順平「そ、そんな……！死んじゃやだよA君っ＿＿！！」

呪力による防御も解いてたからもろに食らい、僕はそのまま吹っ飛ばされた。

僕が壁にぶつかって倒れたのを確認すると、呪霊は恵にも近寄る。

そして無抵抗の恵も同様に殴り飛ばした。

A『(強いやつから殺るつもりかな。

それなら僕が最初か……？その時に＂崩壊＂で仕留める……！)』

殴られても受け身はとったから意識はハッキリしてる。

気絶した振りをしているけど、術式は発動出来るから問題ない。

順平「伏黒君まで……！くっ、離せよッ＿＿！」

呪霊は暴れる順平を面倒だと思ったのか、呪力で拘束してその場に置いた。

恵も倒れたのを確認して指の呪霊は僕に近づき＿＿

指の呪霊「＿＿？」ｼﾞｰ

A『(な、なに……？どうして見つめてくるんだろう？)』

祓うなら油断している今がチャンスだけど。

呪霊は僕の顔をのぞき込んで首を傾げていた。殺気も感じないしどういうつもりなのか悩んでいたら＿＿

恵「……ここまでだな。布瑠部(ふるべ)＿＿＿＿」

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