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13.自慢と猫 ページ13

僕から話すと言えば悠仁達は順平から離れた。


順平は本気か聞いてくるけど。もちろん僕も本当のことを話すつもりはない。






恵「宿儺は男って言ってたし……Aの彼氏ってことだよな。どんな奴だ」


A『長くてふわさらなグレーの毛に青と灰のオッドアイでね、よく動く猫耳と尻尾もついていて……』



恵「……ちょっと待て。それって人間じゃないよな?」






可愛い飼い猫の話をしていたら恵にストップをかけられた。
もっと僕の自慢の猫を紹介したかったのに。


すると、痺れを切らした野薔薇にまで怒られてしまう。






野薔薇「ふざけないで。ちゃんと正直に言いなさいよ」



A『うん?僕は恋人がいるなんて言ってないけど。宿儺が言ってるのは僕の飼い猫のことだよ』


宿儺「……まぁ、間違ってはおらんな」






さすがに宿儺も真人のことをバラすつもりはないのか、僕の言葉を肯定した。


真人は飼い猫兼、恋人でもあるから間違ってはいない。






順平「あ!そうだった、前にA君の家に行った時その猫に会ったよ」



悠仁「な、なんだ……猫かよ。急に宿儺が男とか言い出すからビックリしたわ」


A『男……なのかな?多分オスだと思う』






真人の外見は青年に似ているから男として見てもいいのかな。と、考えていたら野薔薇が深いため息をつく。






野薔薇「はぁ……いい?A。あんたは自分が思ってるよりモテるんだからこの芋達をからかっちゃダメよ?

特にそこのムッツリとか」



恵「誰がムッツリだ」


悠仁「芋じゃねーし!」






野薔薇に言われて2人が反論する。

気がついたら、また僕の飼い猫の話に戻っていた。





恵「前に猫飼ってるって言ってたもんな。吉野は見たことがあるのか」


悠仁「順平ってAの家に行ったことあんの?羨ましっ……!」


順平「1回だけだよ。A君の猫には猫パンチされちゃったし」






たしか、順平が僕の家に来たのは額の火傷跡を治してあげた時だったかな。

あの時は虐めた不良どもに殺意が湧いたけど……もう昔のことのようにも思える。


ふと順平を見れば、楽しそうに悠仁たちとおしゃべりしていて。






A『(本当に……順平を助けられて良かった。

これからもずっと、こんな幸せが続けばいいのにな____)』










__________

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作者名:シュリィ | 作成日時:2023年5月7日 20時

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