【呪術廻戦】猫を飼ったら真人だった件５【男主】 (ページ5)

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5．金髪と猫ページ5

外に出てみれば昨日の雷雨が嘘だったように晴れていて、照りつける太陽が眩しい。

とりあえず、先に叢雲を迎えに行ってから高専に帰ることにした。

A『二人ともちゃんと留守番出来てるかな』

真人「陀艮はまだ呪胎だからともかく、叢雲は大丈夫だと思うよ。

宿儺と同じくらい、いや、もしかしたらもっと古い魂のようだし、俺たちのように高い知性を持ってる」

実は、＂八岐大蛇＂は遥か古来から存在している呪霊らしい。

叢雲は他の特級呪霊たちと違って言葉を話せないから、僕が独自に調べておいた。

高専の図書室の本によると、平安時代に人間によって封印されていたらしい。
夏油はその封印を破って叢雲を取り込んだのかな。

そう話しているとアジトの扉前までやってくる。

A『それなら心配ないかな。陀艮、はいるよー……！？』

真人「やっほー！……ってぇ、誰！？」

ドアを開け、南国のビーチへと足を踏み入れれば。

陀艮「ぶ、ぶぅー……」ｱｾｱｾ

？「……」

腰まで伸ばした長い金髪に切れ長の赤い瞳。

人外のような美しさを持った、全裸の男が陀艮と対峙していた。

予想外の光景に真人と僕は思わず言葉を失う。

陀艮は明らかに不審な男を前にして焦っているようだった。

A『本当にどちら様……』

真人「Aはここにいて。＿＿陀艮から離れろよッ……！」

先に正気に戻った真人が腕を刃に変え男に斬り掛かる。

男はその斬撃をひょいと躱すと、僕に助けを求めるような視線を送ってきた。

どこか見覚えのある眼差しに僕は＿＿

A『待って。もしかしたら……知ってる人かも』

真人「ハァ！？こんな全裸と知り合いなの？」

A『真人だってよく服脱いでるじゃん。

ねぇ、貴方はもしかして＿＿＿＿叢雲なの？』

そう問えば、男はこくりと頷いた。

真人「コイツが叢雲！？……確かに、よく見たら魂は一緒かも」

陀艮「ぶ！」

真人が目を細めて観察していると、叢雲？は僕に近づいてきた。

そして、僕の前で膝をつき＿＿

叢雲？「やっと話せた、主殿。

＿＿我が名は叢雲。主を守る剣であり、またの名を＂八岐大蛇＂とも云う呪いだ」

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