02話 ページ3
・
「はぁ..はぁ..、やっと捕まえだぞ泥棒。ったく手間ァかけさせやがって」
ーーーーーちっ、追いつかれた。
目の前の男は興奮して息を乱しながら、私の腹や顔を数発殴った後に、その大きな手で私の首を締め上げた。
「ぐっ.....は...なせっ....」
「てめぇのお陰でなぁ、こっちは夜更けまで起きてるしまつよ。小せぇ穴からコソコソ入りやがってこの泥棒ネズ...ぐぇっ」
ーーーーーーえっ？
突如、奇妙な声を上げた男は
背中から血飛沫を上げながら私の上へのしかかってきた。
「こんな夜更けまでご苦労だったなぁ、後のことは俺に任せて テメェはそこで寝そべってろ。」
倒れてきた男の肩から覗いたそいつの姿
女物の派手な着物に、包帯が巻かれた左目。
どこかで聞いたことのある人物像。
確か....その人物の名前は、
「た......か...す.....ぎ...」
攘夷志士の過激派組織の、..なんたらかんたら。
ーーーーまぁ細かいことはどうでも良いや。....それよりも、どうしてタカスギがこんな江戸の端の端にあるような村に。どこかに寄った帰りなのか、それとも何か目論見があって此処へ来たのか。
兎に角、尋ねたいことは山々だが 口から出るのはヒューヒューという喘鳴のみで
段々と意識も朦朧としてきた。
タカスギはというと、先ほどから私の事を興味深そうに見るばかりで 一体何をしたいのだか。
そんな中、やっとの事で出た言葉は
「..どっか....はぁっ....い、け..！」
それを聞いた瞬間、タカスギの顔はさも可笑しそうに歪んだ
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 214人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キコリ(プロフ) - まりも猫さん» ありがとうございます！すみません、只今テストやら提出物やらに追われていまして(^_^;)もうすぐで終わりますので、それまで楽しみにしていてください！ (2016年3月8日 22時) (
レス) id: bc57cc68f6 (このIDを非表示/違反報告)
まりも猫 - すっごく面白いです!お忙しいと思いますが、更新楽しみに待ってます♪ (2016年2月29日 20時) (レス) id: 9940134e4c (このIDを非表示/違反報告)
キコリ(プロフ) - Aさん» 教えていただきありがとうございます！本当にすみません、伊達さんと間違えてしまいました。部活が忙しく、更新はかなり遅いですが、これからも見ていただけたら幸いです。 (2015年12月31日 14時) (レス) id: c77da519bf (このIDを非表示/違反報告)
A - 高杉さん、包帯左じゃなかったっけ？ (2015年12月31日 13時) (レス) id: 12c125da3c (このIDを非表示/違反報告)
なみゅ(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます。 (2015年11月21日 21時) (レス) id: f44b5f4c23 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：キコリ | 作成日時：2015年8月26日 19時
