【カゲプロ】カノの溺愛事情。-猫目美青年と容姿端麗少女-*4.5* (ページ7)

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マリーの架空世界７ページ7

｢おまたせ♪ 用意できた？｣

｢あぁ。……で、どうやって病院まで行くんだ？｣

｢んー、おんぶかな♪ あ、その格好じゃ多分寒いよ？ちょっと曇ってたし。どれがいいかな～｣

｢ちょっ、何勝手に人のタンス開けてるんだよ……!?｣

｢上着上着……、えっと……ここかな？｣

!! そ、そこは一番見られちゃまずい所だッ……!!

｢やっ……、やめろ――ッ!!｣

｢え、何で？てかごめん、もう開け――｣

｢み、見るな!! 今すぐ閉めろ!!｣

｢って、何これ？僕の……写真??｣

｢～～っ、バレた……｣

俺はベッドに潜り、姿を隠す。
タンスの一番下に入っているのは、俺がこっそり集めていたカノの写真。半年前――付き合い始めた日から集めている。
軽く100枚は越えているだろう。

｢あれっ、つぼみ？つぼみ～、どこ～!?｣

カノがベッドの近くを歩きまわった後、足音がピタリと止まる。その瞬間俺を覆っていた掛け布団はなくなり、代わりにカノが覆い被さってきた。

｢見ーつっけた♪｣

｢ッ!! しゅ、修哉っ……｣

｢で？つぼみ、コレ……なに？いつこんなの撮ったの？｣

俺の頬にキスをしたカノの手には、カノの寝顔写真や風呂上がりのカノの写真、着替え中の写真などがある。

｢その……、つい修哉が好きすぎてな……｣

｢……いつから集めてるの？｣

｢半年前から……｣

｢へぇ～、……コレ使って何してんの？｣

｢そ、れは……言えないっ｣

俺はカノから目を逸らし、諦めてくれるのを待つ。だが、そう簡単にカノは折れない。

｢……つぼみ、正直に言って？怒ったり責めたりなんかしないから。……ね？｣

｢……本当か？｣

カノをちらりと見ると、カノはニコリと笑って大きく頷いた。

｢その……夜に修哉に会いたくなった時にそれで……癒されてる｣

｢…………｣

｢や、やっぱり引くよな？すまん……｣

カノは目を見開き、俺を見つめたまま動かない。まるで、マリーに石にでもされたかのように。