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透明アンサー7 ページ15

「修哉、何でここに来たんだ? ……あと、もう降ろしていいぞ」

「……ここ、僕がつぼみとずっと前から行きたかった場所なんだ」
「そう、なのか……」

「それに、京都旅行の夜に2人で夜景観たでしょ? あの時のつぼみの表情が、……もう一度見たくって」

隣で同じように、キラキラと宝石のように輝く夜景を観ていたカノは、そう言って俺を抱き寄せて前髪に軽くキスをする。

「……つぼみ、こっち向いて?」

「? ……あぁ」

カノの方に体を向けると、強く抱きしめられた。そしてカノが体を離す時に首に何か冷たい物がある事に気がついて首元を触ってみると。

「!! ネ、ネックレス……?」

「僕からのプレゼント……バレンタインのお返しだよ♪ 言ったでしょ、最ッ高に喜ぶプレゼントをあげるって。つぼみに内緒で、夜に沢山バイトしてお金貯めてたんだよ♪」

「そうだったのか!? てか、本当にいいのか? こんな高そうな物……」

「いいって、プレゼントなんだから! 驚くのはまだ早いよ? つぼみ」

そう言ったカノは指をパチンと鳴らして小さな箱をマジックのように出し、俺の方に向けてきた。そしてカノは屈んで俺をまっすぐな瞳で見つめてくる。

その小さな箱の中には、キラキラと輝いている指輪があった――。



「つぼみ。こんな僕で良ければ、結婚してください。……これからもずーっと、死ぬまで一緒にいたい。一生幸せにするよ」



「……っ! 修哉っ!!」

俺はカノに勢いよく抱きつき、背中に腕をまわす。まさかの出来事に俺は、号泣して涙で視界が歪み夜景の光がホタルのように見えた。

「もちろんッ……!! 修哉、好きだ……世界で、いや、宇宙で一番大好きだ!!」

「ちょ、つぼみ苦しいってば……!! 僕も大好きだよ、……愛してる」

俺達は人がいない、夜景が綺麗に輝いて見える東京タワーでキスをして抱き合い、永遠の愛を誓い合ったのだった。

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設定タグ:カゲプロ , カノ , キド   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:天ノ川夜月 x他1人 | 作成日時:2016年5月28日 13時

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