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透明アンサー6 ページ14

「ん? てことは『世界一かっこいい』と『王子』は良いって事だよね? だったら『世界一かっこいい王子様』ならいいんじゃない?」

「そう、だな……俺もそう思ってるし」

「え? つぼみ今『そう思ってる』って……」

「っ!! わ、忘れろ、今のは忘れろ!! 次行くぞ!」

どうしよう、うっかりして口に出てしまった……!!
そう思いながら次の場所に向かおうと歩き出した刹那、お腹の少し下がズキンと痛んだ。俺はその痛さに耐えきれずに、その場に座り込んでしまう。

「っつ……!!」

「つ、つぼみ!! どうしたの、大丈夫!? どこが痛いの!? 立てる!?」

「お……お腹……痛いッ……、立てなぃ……」

「お腹……? あ、もしかして……」

カノは俺をお姫様抱っこで休憩所に運び、ソファーに寝かせる。
まさか、もうきたのか……?

「と、りあえず……お腹、摩ってくれ……ッ」

「う、うん分かった!!」

そう言ってカノが一生懸命にお腹を摩ってくれたおかげで、お腹の痛みが少しずつ引いてきた。

「つぼみ……大丈夫……?」

「あぁ、修哉が摩ってくれたおかげで何とかな……でも、これからどうしようか……」

「一旦アジトに戻って休んだ方が良いと思うし、デートはまた後日に――」

「い、嫌だ、せっかくのデートなのにっ……!!」

そう言って勢いよく起き上がろうとした瞬間、再び腹痛が襲ってくる。

「……しょーがないなぁ〜、続行しよっか! お姫様抱っこで運ぶからさ」

「なっ、何でお姫様抱っこで行くんだよ、恥ずかしいだろ……!?」

「じゃあデートやめる?」

「……続行する」

「ん、じゃあ行こっか! 丁度17時だし、ナイスタイミングかも♪」

そう言うとカノは再び俺をお姫様抱っこをし、ニコリと笑う。
ナイスタイミング……??
それから約3時間後、到着したのは東京タワー。

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設定タグ:カゲプロ , カノ , キド   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:天ノ川夜月 x他1人 | 作成日時:2016年5月28日 13時

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