【カゲプロ】カノの溺愛事情。-猫目美青年と容姿端麗少女-*4.5* (ページ11)

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透明アンサー３ページ11

｢何だ、見てないのかぁ～……んじゃ、着替えよっと♪｣

見てほしいみたいな言い方だな……てか、男のくせに脚細いな……まるでもやしみたいだ、色白だし。
そう思いながらカノの後ろ姿をじっと眺めていると。

｢……てか、やっぱ見てんじゃんつぼみ。いやん☆｣

カノはくるりと俺の方を向き、自分の身体を両手で抱きしめる。

｢ち、違ッ……!! いいい今のはっ、偶然だ！早く風呂入れ、朝食作ってくる！｣

そう言って俺はキッチンに向かう。
朝から色々ありすぎて疲れたな……にしても、こうやって皆がいないと少し寂しいものだ。
数10分後、ぶかぶかの白Ｔシャツと半ズボン姿のカノが来た。首筋には、俺が先程つけたキスマークがうっすらと赤く残っている。

｢つぼみ、今日の朝食は？｣

｢今日はオムライスだ。２人だけだから楽だしな｣

｢オムライスかぁ～、僕も作ってみたい！｣

｢いいぞ。材料もまだあるし、もう少しで終わるから待ってろ｣

｢やった！オムライスっ、オムライス♪｣

カノはスキップをしながらリビングに向かっていく。
今日はやけにテンション高いな……。
そして作り終えた俺は、リビングテーブルで雑誌を読んでいるカノの前に運んだ。

｢修哉、オムライスできたぞ。先に食べろ｣

｢あれっ、つぼみのは？食べないの？｣

｢俺は修哉のが食べたいからな。早くしないと冷めるぞ｣

｢あ、そうだ！これで何か描いてよ♪ 僕も作ったら描くからさ！｣

そう言ったカノは、一緒に持ってきていたケチャップを俺に渡す。

｢何かって言われてもな……何でもいいのか？｣

｢うん、何でもいいけど『呪』とかは止めてね？｣

｢そうか。じゃあ目を瞑っていてくれ｣

そう言って俺はケチャップのふたを開け、カノが目を瞑っているのを確認して描き始める。

｢……よし、描けたぞ｣

｢うん……って、えぇっ!? つぼみすご!!｣

俺が描いたのは｢I love you｣の文字と、カノの似顔絵。

｢そ、そうか？照れるな……｣

｢うん!! 愛情たっぷりって感じ！写真撮っとこーっと♪｣

カノはそう言って携帯を取り出し、写真を撮る。
流石に皆の前ではできないしな……そうだ、オムライスといえば。