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マリーの架空世界☆ ページ1

「お、戻ってきたらしいな。……ん?」

「キドッ、ちょっ、早くどいてぇッ……!! 股がっ、股がっ……!!」

行きと同じようにアジトの床に放り出された俺達。今度は俺が一番上でコノハが一番下だった。そしてカノが俺の脚をバシバシと叩きながらそう言い、ようやく気づいたのだ。
カノの股を、思いきり俺が踏んでいる事を。

「あぁ、すまんな。今どくから待ってろ」

俺はそう言ってカノの上から降り、ナナミ達から貰った物をテーブルに置く。コノハは痛いとも重いとも言わずに立ち上がった。

「あのー、お腹空いたので朝食を……」

「あぁ。カノとセト、手伝え」

『了解!』

そして俺達はキッチンに行き、朝食作りを始める。

「そう言えば来月の28日はセトの誕生日だが、何か欲しい物はあるか?」

「んー、そうっすねぇ……」

『え、ソース?』

「違うっす!! 何すか2人して! 今一番欲しいのは、キドっすね」

「……は?」

何を言ってるんだ、コイツは。
そう思っていると野菜を刻んでいたカノの手がピタリと止まり、カノはセトの方をゆっくりと向いた。

「セト、ダメだよ? キドは僕のだから。手ぇ出したら許さないよ?」

「あぁ、もう手ぇ出しちゃったっすよ? ……随分前に」

2人とも、笑顔で話しているから怖いぞ。カノなんて包丁持ったままだしな。

「え……!?」

「そうっすよね、キド。……キス、したっすもんね?」

「ちょ、セト……!!」

「キド、……そうなの?」

「ひぃッ……!!」

カノは包丁を片手に、笑顔で詰め寄ってくる。
怖いからやめろよ、その笑顔!! せめて包丁だけでもおろしてくれ!!

「……あぁ。てか、早く朝食作るぞ――」

「ダーメ。まずはその事を僕に言わなかったからオシオキが必要だよ」

「カ、カノ? まっ待てカノ、包丁をどうする気だ!? おい、カノ!?」

俺の手首を掴んで離さないカノは、包丁を持ったままカノの部屋に向かっていく。
何か今日のカノ、怖いんだが。病んでるのか!?
そう思っているとカノはどこから持ってきたかは分からないが、縄を取り出した。

マリーの架空世界2☆→


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設定タグ:カゲプロ , カノ , キド   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:天ノ川夜月 x他1人 | 作成日時:2016年5月28日 13時

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