三輪秀次 ページ23
世界は残酷だ
いつも通り目覚ましより少し早く起き
いつも通り朝ごはんを食べ
いつも通り学校に行き
いつも通り先生のつまらない自慢話を聞き
いつも通り帰った
そう、いつも通り、のはずだった
三輪「姉さん！姉さん！」
なんでこんなことに……！
周りには胸のあたりをえぐられたような跡のある
多くの人が血を流しながら倒れていた
人がいる！
あの化け物みたいなのを倒してた人だ！
三輪「助けて！！姉さんが……！
姉さんが死んじゃう！！
姉さんを助けてよ！！」
迅「……」
《おい、迅、どうした》
迅《今、目の前に
姉さんを助けてくれって言ってる奴が》
《迅、命令だ…………………》
迅《了解》
姉さんが化け物みたいなのに殺された
あの時、近くにいた人は姉さんを
助けてくれなかった
姉さんが冷たかったのは雨のせいで
あの時はまだ生きてた
まだ……生きていたんだ……！
いつも通りのはずだったのに
なんで姉さんが死なないといけなかったんだ
なんで、なんで……！
数日後、俺はあの化け物、
ボーダーという組織に入った
そこにはあの時の人もいた
それに俺と歳の近い女もいた
そいつは隊員長を務めるだけあって
かなりの実力者であることは一目瞭然だった
俺はあの時の人に姉さんを
助けてなかった理由を聞きたかった
そして何より
姉さんを殺した
時は風間と嵐山がAの弟子になった後
ーラウンジー
三輪「少しいいか」
迅以外にもあまり話したことのない人物が
3人いたが今はどうでもいい
どうしてもあの時を思い出すと
腹が立って言い方がキツくなってしまう
迅「おや？君は確か……あの時の……」
風間「知り合いか？」
迅「ちょっとね」
三輪「あの時、何故姉さんを助けてくれなかった」
迅「……」
太刀川「あの時？」
迅「それは」
「それは俺の命令です」
迅「A！」
「迅さんは俺の命令に従っただけです」
三輪「命令……？」
「もう死んでいる奴に構うんじゃなく
生きている奴の為にできることをしろ」
三輪「姉さんはまだ死んでなかった！」
「死んでましたよ、間違いなく」
三輪「黙れ」
「おっと時間だ、俺は仕事がありますんでこれで」
三輪「黙れ！お前が助けなかったから姉さんは！」
そう叫びつつ迅の胸ぐらを掴んだ三輪に
「命令を出したのは俺だ
迅を恨むのは筋違いじゃないか？」
三輪「くっ……！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 87人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ワールドトリガー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
風刃(プロフ) - どーも！元、城覇です！！お久しぶりですね〜名前を変えたのでご報告を！！！新しい名前は風刃（かぜは）です！よろしく！！ (2016年9月14日 18時) (
レス) id: edf118dbe0 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - ルナさん» 彼女がまだ子供の頃の話なので、表現できてたみたいで良かったです (2015年12月30日 8時) (レス) id: 6f92e39c0b (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 小南5良かったです！子供みたいな小南…可愛い←更新頑張って下さい！ (2015年12月30日 4時) (レス) id: f7d39da290 (このIDを非表示/違反報告)
莉音(プロフ) - 雪猫さん» 了解です！採用ありがとうございます！ (2015年12月15日 22時) (レス) id: 4dd8d9e16b (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - 城覇さん» 本当にお久しぶりです！またコメントちょくちょく頂けたら幸いです。 (2015年12月15日 22時) (レス) id: 6f92e39c0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪猫 | 作成日時：2015年4月26日 20時
