尖らせ７５ ページ15
歩き続けてふと聞こえた笛や太鼓の音に私は立ち止まって辺りを見回した。
もう近づいてきているのかな。
そう思いながら見上げるとすぐそこには石階段が見えた。
思ったよりも高そうなそれに思わず立ち止まる…。
「…お。紫原の頭が見えた。」
「え！？どこどこ？テツくんはっ？」
「テツ？？あー……見えねぇよ」
「えー…？」
すぐ隣から聞こえる二人の会話に背伸びをし、青峰さんの視線をたどって階段上を見上げる。
確かに、紫原さんらしき人物の紫色の髪の毛が視界に映って見えた。
…大きいなあの人。
そんな事を思いながら階段を上っていると、段々と頂上に近づくにつれてカラフルな頭がちらつき始めているのが分かる。
横では桃井さんがあ！きーちゃん！などと叫ぶ桃井さんが一人、走って階段を上って行ってしまっていた。
「…はぁ、…はぁ」
「あ？疲れたか？？」
「…いえ、…疲れてないです」
「嘘つけ。それ歩きずらいんだろ？」
そんな時、ふと苦しくなった胸元を押さえながら隅の方に移動し足を止めていると聞こえた青峰さんの声。
彼はどことなく私を気遣うような表情で背中をポンポンと叩いてくれる。
私は眉を寄せてその体制のまま首を振るが、青峰さんは構わず私の浴衣のすそをちろっとつまんでめくり上げてきた。
「ちょっと、変態ですね。わいせつ罪で訴えますよ。」
「警官に向かって何言ってんだよアホ。こんなのわいせつなんて内には入らねぇよ馬鹿」
「アホとか馬鹿とか…そっくりそのまま返したいんですけど」
「あぁ？なんか言ったか。」
「いいえ。」
その手を払いながら文句を言う私を無視してその場で伸びをする青峰さん。
不思議に思いながらしばらく立ち尽くしていると、
「ほらよ」
一段上の階段に器用にしゃがみ込む彼の背中が見えた。
ラッキーアルファベット
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猫男爵(プロフ) - ドSヒーローさん» いえいえ、コメントありがとうございます！＾＾ す、好きだなんて！！めちゃくちゃ嬉しいです＾＾ありがとうございます。 (2014年9月29日 21時) (
レス) id: 0d3f3d8af7 (このIDを非表示/違反報告)
ドSヒーロー - いきなりなコメントすいません。。 俺この作品結構好きです。。 (2014年9月28日 23時) (レス) id: 6defaf6279 (このIDを非表示/違反報告)
♪涼雪♪ - 猫男爵さん» はーい！では、続編でお会いしましょう!! (2014年8月22日 7時) (レス) id: ec3ade301c (このIDを非表示/違反報告)
猫男爵(プロフ) - ♪涼雪♪さん» ありがとうございます！！頑張ります(>ｖ<)ｑ (2014年8月21日 22時) (レス) id: 0d3f3d8af7 (このIDを非表示/違反報告)
♪涼雪♪ - 猫男爵さん» 頑張ってくださーい!!応援してまーす！(≧∇≦)p(^-^)q (2014年8月21日 18時) (レス) id: ec3ade301c (このIDを非表示/違反報告)
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