尖らせ167 ページ17
桃井side
・
「おらー!さつきも2次会いくでしょ!!」
「あはは、私はいいよー。」
「ちょ、え。嘘!!なんでっっ」
「え?んー。今日はもう疲れちゃったかな」
駅前の酒屋の店内はアルコールが回っているせいか熱く感じて、外に出ると少しだけ肌寒い。
自動ドアを通って振り返りざまに笑うと、仕事仲間のほのちゃんが火照った頬を膨らませて叫ぶものだから…
隣で同じく仕事仲間のわこちゃんが苦笑い気味に私を逃がしてくれた。
・
「ほら、2次会…っつってもあたしとあんただけだけど行くんでしょ?さつきは疲れたんだって。」
「そんなのしるかぁー!!こらさつき!戻ってこい!」
「ごめんね…!埋め合わせは今度するよっ」
「いいっていいって。じゃね!」
「うんっ」
すっかり出来上がったほのちゃんに肩をかしながら手を振ってくれる彼女に焦って謝りながら改札口への道を歩く。
ふぅ。仕事も大変だけど、こういう付き合いは嫌いじゃないんだよなぁ…。
なんてことを胸に疲れているはずが、すっかり上機嫌でスキップまじりに鼻歌を刻んだ私。
…と、改札口の階段を降り始めたところで、
・
「(…あれ?)」
・
ふと見えたベンチに座る水色頭。
その色を見ただけで心が馬鹿みたいに早く脈をうつ。
…黒子テツヤくん。
なんとか緊張する胸を押さえ一歩ずつ歩き近づいていくこと数秒。
彼に薄くさしかかった影で気付いたのか、髪色と同色の対の水色がこちらを向いた。
うわぁ‥。
「て、テツくん!!」
「桃井さん…」
余りの緊張に裏返った私の声。
一気に恥ずかしくなって顔をふせたくなるけど…
君はそれでも優しく声をかけてくれる。
だから、
・
・
テツくんって好き。
ラッキーアルファベット
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猫男爵(プロフ) - 鳴海さん» ワクワクして下さっている様子で、黒子君もカッコいいと感じて下さって嬉しいです^^というよりも、安堵です汗 さ、最高だなんて…例えお世辞だとしても照れます笑えぇ!今までですか!それは…とても恐縮です。ありがとうございます!! (2014年10月20日 22時) (レス) id: f2f98d59fe (このIDを非表示/違反報告)
鳴海 - 展開が予想できず毎回ワクワクしちゃうし、黒子くんがとてもかっこいいし、最高な小説です!!!今までで一番好きな作品かもしれません!!! (2014年10月20日 18時) (レス) id: ac433a6626 (このIDを非表示/違反報告)
猫男爵(プロフ) - みやさん» ドキドキハラハラですか!そう感じていただけて光栄です^^ ありがとうございます。待ってくださるなんて…なんとお優しい。なるべく早く作成するよう努力します!笑 (2014年10月19日 20時) (レス) id: f2f98d59fe (このIDを非表示/違反報告)
みや - はぁぁぁぁぁぁぁ//スッゴいドキドキするしハラハラしますw← 続編お待ちしております\(^o^)/ (2014年10月19日 18時) (レス) id: 971c703699 (このIDを非表示/違反報告)
猫男爵(プロフ) - 篠宮梨乃【ミヤ】さん» なるほど笑.ひと味…そう言われたのは初ですwちょっと照れますね。か、紙…そうですね。自分は紙です((いえいえ!毎回読んで頂いてとても嬉しいです^^ありがとうございます! (2014年10月19日 11時) (レス) id: f2f98d59fe (このIDを非表示/違反報告)
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