尖らせ166 ページ16
黒子side
・
「…あー…だめですねぇ…」
改札口までの階段途中でへたりこみながら熱く火照った頬をおさえる。
生憎今の時間は余り人がいないおかげか、僕の影が薄くいつも通り視野に入れられていないせいか目立つことはなかった。
なんとなくため息を吐きながら天井を仰ぐと思い浮かぶAさん。
「…っっ」
瞳が揺れ恥ずかしそうに俯く赤い顔を思い出し焦りながら自動販売機へと小走りに走る。
なんでこんなにも彼女のことを考えてしまうんだろう、なんて。
財布から小銭を取り出して投入するときふと震える自分の手に気づいて思わず苦笑いした。
…多分緊張していたんでしょう。
・
「(何が話の続き、ですか。…こんなので平然と口をきけるものか。)」
・
きっと緊張してしまってそれどころじゃない。
そんな事を思いながら気持ちを紛らすように雑にボタンを押してみる。
取り出し口に手を入れて取り出した緑茶のキャップを開けながら、近くのベンチに腰を下ろした。
その時。
「…?」
ふと影がさしかかって見上げてみれば、
・
「て、テツくん!!」
「桃井さん…」
「…えへへ、奇遇だね。こんばんわ!」
「はい、こんばんわ。」
そこには桃色の髪の毛を器用に上でまとめた桃井さんが笑顔で立っていた。
ラッキーアルファベット
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猫男爵(プロフ) - 鳴海さん» ワクワクして下さっている様子で、黒子君もカッコいいと感じて下さって嬉しいです^^というよりも、安堵です汗 さ、最高だなんて…例えお世辞だとしても照れます笑えぇ!今までですか!それは…とても恐縮です。ありがとうございます!! (2014年10月20日 22時) (レス) id: f2f98d59fe (このIDを非表示/違反報告)
鳴海 - 展開が予想できず毎回ワクワクしちゃうし、黒子くんがとてもかっこいいし、最高な小説です!!!今までで一番好きな作品かもしれません!!! (2014年10月20日 18時) (レス) id: ac433a6626 (このIDを非表示/違反報告)
猫男爵(プロフ) - みやさん» ドキドキハラハラですか!そう感じていただけて光栄です^^ ありがとうございます。待ってくださるなんて…なんとお優しい。なるべく早く作成するよう努力します!笑 (2014年10月19日 20時) (レス) id: f2f98d59fe (このIDを非表示/違反報告)
みや - はぁぁぁぁぁぁぁ//スッゴいドキドキするしハラハラしますw← 続編お待ちしております\(^o^)/ (2014年10月19日 18時) (レス) id: 971c703699 (このIDを非表示/違反報告)
猫男爵(プロフ) - 篠宮梨乃【ミヤ】さん» なるほど笑.ひと味…そう言われたのは初ですwちょっと照れますね。か、紙…そうですね。自分は紙です((いえいえ!毎回読んで頂いてとても嬉しいです^^ありがとうございます! (2014年10月19日 11時) (レス) id: f2f98d59fe (このIDを非表示/違反報告)
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