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オツキミリサイタル*カノside* ページ7

「なぁ、お前の事好きらしいぞ? ……ほら、あの子」

「マジ!? じゃあチョコ貰えるかもな。羨ましいわー」

ある日、僕の席の近くで男子達がそう話していた。
……チョコ? あぁそっか、明後日はバレンタインなんだっけ。だから最近皆の会話から「好きな人」とか「チョコ」って言葉が聞こえるのか。キドはどんなチョコをくれるんだろう? うーん、例えばー……、



「――修哉、口開けろ」

「あーん♪」

「どうだ、美味しいか? 手作りだ、感謝しろよ」

「うん、超美味しい!! つぼみっ、ありがとう!」

「そうか、じゃあ――」

「チョコよりも甘ーい“俺”を修哉にやる」



……なぁんて事になったりとか♪
そんな妄想を頭の中で繰り広げていると。

「何鼻血出してニヤついてるんだよ気持ち悪い」

「……え、ごめんそんなにニヤついてた?」

「あぁ、気持ち悪いくらいにな」

僕の頭をノートでぺしっと叩いたキドは、眉間にしわを寄せて冷ややかな目で僕を見つめていた。

「そ、そんなに連呼しないでよ……結構傷つくんだからね?」

「そうか。で、鼻血大丈夫か? 保健室行くぞ」

キドはそう言って僕の腕をと掴み、保健室へ行った。

「先生、いないらしいな。そこのベッドに寝てろ、ガーゼ用意する」

「ん、ありがと」

キドにそう言われ、僕はカーテンを開けてベッドに入る。
……てか、ヤバくない? これ。保健室&先生いない&ベッド&彼女と2人きりって。興奮しちゃうんですけど!?

「よし、これで大丈夫だろ」

「え、もう行っちゃうの?」

僕の鼻にガーゼを詰めたキドは、保健室を出ようとしていた。

「何だ、一緒にいてほしいのか? ……しょうがないな、俺も休むか」

「!! ちょっ、つぼみ!? ベベベッドもう1つあるよ!?」

「は? 一緒にいたいんだろ、だから俺も修哉と同じベッドで休む」

キドは僕が入っているベッドに入ってそう言う。

「……あ、そろそろバッ、バレンタインだねっ」

「あぁ、女子も話してたな」

そう言ってキドがこっちを向いた瞬間、距離が近すぎたからかの唇が軽く触れた。キドは僕の背中に腕をまわして僕の唇を舐めまわしてくる。

「つ……ぼみ? 〜〜っひゃ!!」

「やっぱり弱いのか。……背中」

「っや、やめッ……!」

キドは制服の中に手を入れ、僕の背筋を指でなぞって妖しく笑う。そしてキドは、僕のズボンの中にまで手を入れてくる。

#2☆→←#6☆


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設定タグ:カゲプロ , カノ , キド   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:天ノ川夜月 | 作成日時:2016年5月22日 16時

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