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#3 ページ3

「そう、か」

「――あっ、団長さん!! 大変です、Aちゃんが……!」

アジトが見えてきた時、キサラギが走ってきて俺達にそう言う。

「あぁ、分かった。行くぞ、カノ!!」

「はいはーい♪」

そう言うとカノは俺を背負い、アジトに走る。

「――A!! どうした、大丈夫か!?」

「あ……、キド……?」

アジトに入るとAがソファーに寝かされ、マリーやセトがその両脇で心配そうに見守っていた。

「か、帰ってきてリビングに行ったらAさんが倒れてたんす。あと、熱はないらしいっす!」

「キ、キドぉ……Aちゃんの目が……!」

「!! 2人とも、俺と代われ!」

「キ、キド……ッ何か目が……熱い……」

そう言って虚ろな目で俺を見たAの目は、いつもの水色とは打って変わって真っ赤に染まっている。
これは、……まさか!!

「マリー、能力について書いてある本持ってこい!!」

「う、うん!」

「ねぇキド、もしかして……」

「あぁ。能力が出てくる前兆だ」

「目に物言わす能力……相手に自分の気持ちを伝える事ができる能力でセトさんが盗むだから、Aちゃんは『あげる』みたいな感じですかね?」

「へー、いいねそれ! ……あ、何か聞こえてきた」

「! 何が聞こえてきたんだ!?」

「えーっと、……『早く宿題しないと』……だって」

『全く自分の体調気にしてないね』

「あはは……って、あれ? もう治ったみたい」

Aの目は、赤から水色へと戻っていた。

「……じゃあ団員No.は13だな。よろしく、A」

「うん! っていうか、夕食大丈夫? 18時だけど」

「うわっ、もうそんな時間なのか!? カノ、お前ら男子も手伝ってくれ!!」

『了解!』

俺と男子6人はキッチンへ行き、急いで夕食作りを始めたのだった。

#4*夢主side*→←#2


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設定タグ:カゲプロ , カノ , キド   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:天ノ川夜月 | 作成日時:2016年5月22日 16時

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