【カゲプロ】カノの溺愛事情。-猫目美青年と容姿端麗少女-*４* (ページ12)

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「キドっ、これでカノともっとラブラブになれるからね♪」

「!! なっ、……A!?」

Aは俺の耳元でそう言い、にこりと笑う。カノを見ると、首を傾げて「？」マークを浮かべている。すると、シンタローが手に持っているスマホが突如ブブッとバイブ音が鳴った。……エネだ。

「それじゃあ皆で写真撮りましょーよ!!」

「うん……僕が撮る……」

コノハはそう言ってシンタローのスマホを持つ。

「はい、ブルーチーズ……？」

『何でブルーチーズ!? 何で疑問形!?』

「んじゃ、今皆さんに送りますね♪ あ、ついでにご主人の秘蔵フォルダも――」

「送るなあぁぁ!! 俺が写真送るから!!」

シンタローは光のような速度でコノハからスマホを奪い取り、画面をタップする。

「じゃあ、そろそろ行くか……３人とも、学校頑張れよ」

俺はそう言って笑みを浮かべ、早速貰ったペンでメモ帳に書いて皆と手を繋ぐ。

『３年前のメカクシ団のアジトへ!!』

俺達がそう叫んだ瞬間、ここに来た時と同じように自分達の身体が光り始め、辺り一面が白い光に包まれた。

「キドっ、楽しかったね！学校！」

「あぁ、そうだな。戻ったら朝食にするか」

「じゃあ僕はその後、キドから貰った愛情たっぷりのチョコをデザートとして食べよっかな♪」

「だっ、だから俺じゃないって言ってるだろ!?」

俺がそう言ってカノの手を握っている手に思いきり力を入れた時、話を聞いていたキサラギとマリーが口を開く。

「でも、団長さんがカノさんの部屋に忍者みたいにそーっと入っていく所を昨夜見ましたよ？ねっ、マリーちゃん！」

「うん、赤いリボンでラッピングされてる箱持ってた！」

「!! お、お前ら見てたのか……!?」

『うん、ばっちり!!』

「あ、やっぱりキドだったんだ？キド、ホワイトデー期待しててね？最ッ高に喜ぶプレゼントあげるから♪」

カノがそう言ってにこりと笑った瞬間、白い光の中にうっすらと見えていたA達が遠ざかっていった――。