おれの片想い中の人オメガでした【世界一クラブ】

あなたの未来を共に ページ22

？「ぅ……こ…一」
　「光一！」
光「ん…」

ひんやりとした手の平が当たる。
あれ？おれ何してて……。

和「光一。次の講義に遅れるぞ」
光「…あれ、そうだったか？」
和「全く……。走るぞ」

ーﾀｯ

光「あ、ちょっと待てって！」

軽く走った和馬を、追いかける。

和「ん…そうだ光一」
光「何…ﾁｭｯ」
　「え？」
和「おはよう、光一」
光「ぁ、ぇ、あ！？/////」

ここまで見てくれれば、もう分かるだろう。
そう。二人はとてつもないほどのバカップルである。


同じ高校に行って、同じ大学まで行ったとこまでは大丈夫だった。
バカに突っ走ったのは、その後だ。

同じ部屋(同棲)だし、常に一緒にいるし、どこでもイチャイチャするし。
誰がどう見てもバカ。ただし、頭も身体能力も伊達じゃない。

……なんならオメガの立場に問題提示し社会を変えつつもある()

さて、そんな幸せな二人だが、もうすぐ卒業である。
卒業…光一にとっては、生死をかけた時期だ。

なぜなら、和馬へのプロポーズがかかっているからだ。
頭が良いから、バイトもかなり良い。おかげでお金には困っていない。

だからこそだった。

高級な所へ行くとしても、そこまでかからない所に行くとしても、それで気持ちが伝わるか。
光一は悩みまくった。おかげで勉強もできてない(大丈夫だが)

光(はぁ〜〜〜…。どうすれば良いんだ)

そんな時だった。

ーﾋﾟｺﾝｯ

LINEが鳴った。浮気の心配をさせないため、連絡は和馬の知った人だけ。

鶴義告白の件で、お話があります。
今度、お時間よろしいですか?

こちらは同じく、嫁バカの鶴義である。
最近だと子供がどうたら〜とかで喚いてる奴である。

光一了解

短めに送り返す。
「まだか？」とでも言うような恋人に、笑顔を向けた。

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