おれの片想い中の人オメガでした【世界一クラブ】

続き ページ17

「あのさ、みんな？ちょっとクリスと二人っきりにさせてくれない？」
「え、いいけど」
「ありがとね！！」

不思議そうな顔をしたまま、男子三人がいなくなる
残されたクリスは、冬の寒さで赤くなった顔で、こっちを見てる

「すみれ？どうしたの」
「あ、あのさ、クリス…！」
「どうしたの…？」

探るような声色
あたしは構わず、言葉を繋げる

「ずっと…好きでしたｯ！！」
「…ぇ？」
「初めて会った時から、ずっと！！よかったら、あたしと…その…」

言え、言え、言え！！

「__つ、付き合って！！！」

ﾋﾟﾄｯ

差し出した手の平に、冷たい手が触れる
顔を上げると、クリスがあたしの手を握っていた。

「よろしくお願いします…」
「やったー！！！！」

手を引っ張って、クリスの身体を抱き寄せる
そのまま抱きついて、顔を擦り付ける

「わたしも……大好き」

顔を赤らめて、再度クリスからも伝えてくれる

今年 一番の良い事が、一番はじめにきちゃったかも！

「じゃあ、三人のところに戻ろっか」
「うん！」

愛する人の手を握り直して、走る。

降り出した雪が、いつも以上 綺麗に見えた気がした



【完】

お正月特別編、どうでしたか？
楽しんでいただけたのなら、嬉しいです！

そして、よいお年を！

スカーレット様とのオリキャラバトル→←お正月特別編！！すみクリの告白番外編！

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