第７０曲 ページ29
「あら、桜雪ちゃん。おはよ〜♪」
「おはようございます、彩ノ瀬さん」
『おはよう、ナル子ちゃん、伏見くん』
明星くん達と別れて教室に入ると、ナル子ちゃ
んと伏見くんが挨拶をしてくれた。
「きゃあん♡今日も可愛いわねぇ♪本当、妹みたい♡」
「鳴上様、男性が女性に容易く抱きつくのは如何なものかと…」
「いや〜ね。私は皆のお姉ちゃんよ♡」
挨拶をしてくれた２人に笑って返すと、頬を染
めたナル子ちゃんがぎゅっと私を抱き締める。
それに伏見くんが止めると、ナル子ちゃんはク
ネクネと体を動かしてツンツンと伏見くんを突
っついた。
「彩ノ瀬、おはよう」
「あ、桜雪だ…おい〜っす」
『おはよう、衣更くん、凛月くん』
ナル子ちゃんと伏見くんの元を後にして席に着
くと、既に自身の席にいた衣更くんと凛月くん
が挨拶をしてくれる。
それに返しながら荷物を机の横に引っ掛けて膝
の上に置きっぱなしだった資料を机の上に置く
と、せっかく佐賀美先生が朝のうちにくれたの
だ…少しでも見ておこうと、資料を開いた。
「何？それ」
机に着いて早々に紙の冊子を開いた私を、凛月
くんが後ろから抱きつくようにもたれかかりな
がら手元を覗き込む。
それに衣更くんが横から注意をするが、凛月く
んは聞こえてないとばかりに私の持つ資料をじ
っと見つめた。
『今朝佐賀美先生から貰ったユニット資料だよ…て言っても、皆が知っているような基本的なことしか書いて無いんだけどね』
「ふ〜ん…」
佐賀美先生に言われた説明を改めて凛月くんに
説明する。
凛月くんは私の説明に頷くと資料を読む私の後
ろからそのままじっと一緒に資料を眺めた。
「……ちょっと貸して……」
『え？』
1ページ目の資料を読んでいると、一緒に眺めて
いた凛月くんが不意に私から資料を取り上げる。
それに首を傾げると、凛月くんは何ページか資
料を捲って、あるページを開いたまま私の手へ
と資料を戻した。
「はい」
『あ…うん…。……えっと…"
凛月くんの戻した資料に目をやると、開かれて
いたのは"Knights"と言う名のユニットのページ
で…。
思わずに口に出すと、凛月くんはそれに頷いた。
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朔櫻 実桜(プロフ) - *神*威*さん» まだ秘密ですが……恐らく"あの人"です(笑） (2017年10月29日 22時) (
レス) id: cb01b25ab1 (このIDを非表示/違反報告)
朔櫻 実桜(プロフ) - *神*威*さん» ありがとうございます！！面白いと言っていただけるとは恐縮です！どちらかというと男主を書くことが多いので女主の話を書くことは慣れないのですが…ドキドキすると言っていただけてとても嬉しいです！更新これからも頑張ります！ (2017年10月29日 22時) (レス) id: cb01b25ab1 (このIDを非表示/違反報告)
*神*威* - 視線の正体って、“あの人”ですよね？(笑) (2017年10月28日 23時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
*神*威* - とても面白くて、読んでいてドキドキします！これからも更新頑張ってください(^○^) (2017年10月28日 23時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
オワタ - 朔櫻 実桜さん» 楽しみにしてます 真緒くんへ、ならば小一時間話そうではないか(＾言＾) (2017年2月19日 18時) (レス) id: 8f905062d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔櫻 実桜 | 作成日時：2016年6月29日 1時
