あの子はカメレオン 3

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綾野 side.









今日もドラマの撮影だけどAの顔色が明らかに違うしすごい眠たそうだし ますます不安になってきた。





いつもより休憩中に寝ているし顔色も悪いけど やっぱり本人はプロだから撮影になると顔の表情が変わるしミスをしない。


しかもちょっと頑固だったりするから絶対休むなんてことはしないし、こっちが「ちゃんと休んでよ」って言っても「大丈夫」としか言わない。









綾「なぁ、遥亮」

杉「何ですか？」

綾「やっぱり今日のAなんか違うよな」

杉「剛さんも思います？」

綾「うん、休憩中にめっちゃ寝てるし立ち上がった時に目眩がしてるっぽいし」

杉「...でもAさんにさっきも体調のことを聞いたらずっと ”大丈夫” って言うんです」

綾「そうなんだよなぁ､､､あー、遥亮って今日は先に終わるのか」

杉「そうなんですよ...Aさんと剛さん、今日は最後までですよね？」

綾「そうそう､､､まぁでもAのことは任せといて」

杉「...はい！」









．





この後 遥亮は先に撮影を終えて次の仕事に向かってから数時間経った。







あと少しで今日の撮影が終わる。








監督「OK！」

ス「今日の撮影終了でーす！お疲れ様でした！」





すぐにAのところに行きたかったが、監督やスタッフに挨拶をしたり話をしたり。いつの間にかAは居なくなっていた





綾「Aは...？」

ス「...楽屋だと思います」

綾「りょーかい！ありがとう！」








いつもなら撮影が終わったら挨拶をするのに挨拶をせずに楽屋にいるAが心配になってきた








綾「A？いる？」






外から声をかけるけど返事がない






綾「A、入るよ〜」







楽屋に入ると既にAは私服に着替えていてソファで寝ている。


けれどただ単に寝ている訳じゃなくて本当に顔色が悪いし近くのテーブルには鉄分ドリンクと腹痛薬



そうか、貧血気味になって顔色が悪くなって眠気があって腹痛薬を飲んでいるならば､､､よく知らないけれど月に1回女性なら来るあれか。








綾「A？」

『､､､剛、くん？』

綾「お腹が痛いの？」

『､､､お腹が痛いし、腰も重い、』

綾「...そうだよな、つらいよな､､､ちょっと待ってて」

『､､､え？』









急いで帰る準備をしてからAや自分のマネージャーにAを看病するために連れて帰ると伝える

．→←たまには休んでね。(req)

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