願い３ (ページ45)

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宏光side

Aの離婚が決まってからすぐに、

俺たちは引越しをした

逃げ隠れする為じゃなく、

俺たちの〝将来〟の為。

一緒になりたいってずっと願ってきた、、

近い将来、俺たちのその願いが叶うから。

まぁ…俺たちの結婚は、
すぐにってわけにはいかないけどね…

再婚禁止期間はもちろんだけど、

一番の理由は世間体ってやつ。

Aは仕事を続けるから、

離婚届を提出したら会社に報告する。

その数ヶ月後には結婚を報告、、

そんなことできるわけねぇじゃん？

やっぱ最低でも１年は期間空けないとね、、

宏「なぁ…、復帰したらさ、
やっぱあいつの担当すんの…？」

『うん、部長にそう言われてるからね…、』

〝あいつ〟って？

もちろん、玉森のこと。

来週から仕事復帰するAは、

またしても玉森の担当らしい。

宏「あいつ…、
Aの離婚知ったらすげぇ喜びそうじゃん…」

『心配…？』

だってさ、〝最低でも１年〟の間、

Aは独身なわけですよ。

心配になるじゃん…、、

宏「…俺ちっちぇーよな、、」

『そんなことない、
…彼氏に心配されるの、幸せだよ？』

っ！

彼氏…

改めて言われると照れるな//

まだしばらくは堂々と付き合えないけど、、

明日、Aが離婚届を提出した瞬間に、

俺は愛人から彼氏に昇格できる。

〝一緒になりたい〟じゃなく、

〝一緒になろう〟って言えるんだ。

だから…、

改めて、ちゃんとプロポーズして

俺はAの婚約者になるから！